富士フイルムは10月9日、デジタルカメラ「FUJIFILM XF 1」を発表した。発売は11月3日で、価格はオープン。推定市場価格は55,000円前後となっている。
同社製の高級デジタルカメラ「FUJIFILM X」シリーズの新モデル。海外では発表されており、9月にドイツで開催された写真関連の展示会「photokina」でも展示されていた。
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広角端で開放F1.8の明るいフジノンレンズや、コンパクト機としては大型の2/3型EXR CMOSセンサーを搭載する。レンズの両面には、ゴーストやフレアを軽減するフジノン独自の多層コーティング処理「HT-EBC(High-Transmittance EBC)」が施されており、逆光などの条件下でもクリアな写真を撮影可能。また、レンズのズームはマニュアル式となっており、滑らかで撮影者の思い通りのズーム操作を行える。
撮像素子は、撮影シーンに合わせて「高感度低ノイズ優先」「ダイナミックレンジ優先」「高解像度優先」の3つの撮像方式を切り替えるEXR CMOSセンサーを採用する。同社独自のオート撮影機能「プレミアムEXR AUTO」では、撮影条件に最適な設定を103パターンから自動で適用。また、起動が0.55秒、AFが0.16秒、撮影インターバルが0.8秒(いずれも最短値)と各種スピードが速く、快適な撮影を楽しめる。連写も最高10コマ/秒と優秀な性能を誇る(ただし、撮影サイズに制限あり)。
オート機能が充実する一方で、高級コンパクトカメラならではのマニュアル撮影機能も充実。シャッタースピードや絞り値を素早く調整できる「メインコマンドダイヤル」や、頻繁に使う機能を登録できる「拡張ファンクションボタン」を用意した。
これらの高性能・多機能ぶりであるにもかかわらず、本製品は厚さ33mmのボディに収められている。ボディの素材にはアルミを用い、軽さと堅牢性を両立。さらに外装には、選び抜かれた形状・色の合成皮革が採用され、アルミ製ボディと相まって、高級感あるデザインに仕上がっている。用意されるカラーはブラック、レッド、ブラウンの3色。
主な仕様は、撮像素子が有効1,200万画素の2/3型EXR CMOSセンサーで、レンズが焦点距離25mm~100mm相当(35mmフィルム換算)の光学4倍ズーム、開放F値がF1.8~F4.9、対応感度がISO100~ISO12800(ISO4000以上では画像サイズの制限あり)となっている。背面のモニターは3型・約46万ドットの液晶方式、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード(約25MB)のほか内蔵メモリ(約25MB)が利用可能。記録形式は静止画がJPEG、RAW、動画がMOV(H.264)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/30fpsだ。
バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約300枚。
サイズはW107.9×D33×H61.5mm、重量は本体のみで約204g、バッテリーとメモリカードを含む状態で約225gとなっている。