山陽新幹線の公式キャラクター「カンセンジャー500」がこのほど発表された。「カンセンジャー500」は地球の平和を守るために戦うヒーローで、EEKO(エエコ)星という星から来た生命体らしい。趣味は子供と遊ぶことで、普段は新幹線の車掌をしているという。
デビューにあたり、「ダークマインダー」との戦いを描いた漫画も制作された。アカンコ星からやって来た「ダークマインダー」は人間の心をコントロールできる悪者で、新幹線に乗車した親子の心を操り、大声で通話し、大きな音でゲームをするなど悪事を働かせる。そこへ登場するのが「カンセンジャー500」。武器「パンタグラフソード」による一撃で見事、悪者を退治した。そして車内に平和が戻った後、彼は言う。
「みんな! さわがしい車内はいやだよね!」
「カンセンジャー500」のモチーフとなったのは、現在も子供たちから根強い人気を持つ新幹線500系。JR西日本によれば、同キャラクターは子供たちとのふれあいを通じ、将来にわたる新幹線ファンを増やすことを目的に誕生したという。「将来にわたって山陽新幹線を選択していただくためには、安全性・経済性・利便性・快適性といった利用シーンでの満足度向上はもちろんのこと、新幹線に対する憧れ、愛着心、親近感などのイメージアップの取り組みが必要」と同社は説明している。
今後はイベントへの参画などを通じ、幼少期から乗車マナーに対する理解を深めるための取り組みを実施。「カンセンジャー」と「ダークマインダー」と対決する漫画もその一環で、クリアファイルにプリントして子供たちにマナー向上を訴求していく。
10月14日には、大阪市内の交通科学博物館で「カンセンジャー500」のデビューイベントも。館内の0系新幹線先頭車両前にて開催され、「どこから登場するかはお楽しみ」とのこと。同イベントではクイズ大会や写真撮影、握手会も行われる。また、10月21日に博多総合車両所で行われる「博多ふれあいデー」にも登場予定だ。