名古屋鉄道は6日、「いもむし」の愛称で親しまれた3400系の引退10周年を記念した記念乗車券を発売する。
同乗車券は、活躍していた当時の3400系の写真をあしらった大人片道普通乗車券1枚(犬山駅から160円区間)と、3400系車両を模した硬券式の大人片道普通乗車券2枚(神宮前駅から220円区間と豊橋駅から220円区間)の3枚組。3400系のデビューから引退までの歴史や車両形式図を記したケースが付く。3,400セット限定で、発売額は600円。豊橋駅、東岡崎駅、豊田市駅、金山駅、中部国際空港駅、栄町駅、名鉄一宮駅、犬山駅、名鉄岐阜駅、名鉄名古屋駅サービスセンターおよび名鉄の通販サイト「M-M@LL」にて取り扱う。
名鉄3400系は、1937(昭和12)年に東部線「神宮前~吉田(現豊橋)」の特急車としてデビュー。スカート付きの流線形車体や前面曲面ガラスなど、当時の最高技術の粋を集めた車両で、1993年には鉄道友の会が選ぶエバーグリーン賞を受賞。愛嬌ある形状で長年親しまれたが、電車高速化の流れにともない、2002年8月31日に現役を引退した。