10月2日のパリコレで、イヴ・サンローランでのキャットウォーク・デビューを飾ったエディ・スリマンが、「ファッションのスピリットに欠ける」「期待以下だった」「いつもと同じただの仏ブランド」と酷評した記者に対して反論している。

今回のコレクションについては「イヴ・サンローランにとって、オート・クチュールはある意味当たり前のテーマで、それはいつの日かまたできると思う。でも今の最優先事項は、ラグジュアリーなレディ・トゥ・ウェアをいかに復活して改良するかっていうことなんだ」 と語っていたエディ・スリマン (C)BANG Media International

パリコレで、今年3月に同ブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任して以来初めてのショーを披露し、70年代風のクラシックなスタイルを披露したエディだが、ニューヨーク・タイムズ紙のキャシー・ホリン記者は「バレンシアガ」や「クリスチャン・ディオール」「ジバンシィ」「セリーヌ」「ランバン」などは「素晴らしい」と評価しつつも、エディのキャットウォーク・デビューに関しては「ファッションのスピリットに欠けていて期待以下だった。いつもと同じただの仏ブランド」と酷評していた。そこでエディは、ホリン記者に公開質問状をしたためて次のように語っている。

「ホリンはただのいじめっ子のようだし、スタンダップ・コメディアンのように感じる。業界の関係者たちはホリン氏は普通レベルの記者で、少し田舎者のところもあると陰で言っているよ。でも私はそんな意見には同意できませんね。ホリンは素晴らしい仕事もいくつかしているし、これまでのところビル・ブラスについての本は、偉業に匹敵するかもね。まあ、僕は読んでいないけど」とホリン氏の記者としての才能に疑問を投げかけつつ皮肉っている。

ホリンは今回エディから反撃を受けても意に介さない様子で、WWDに「本当にバカげているわね」とコメントを残している。ただ、今回の酷評はホリン以外にも英デイリー・テレグラフ紙のリサ・アームストロングが「全く驚きが無いという点で驚き」との論評を寄せている。

(C)BANG Media International