俳優の西島秀俊と香川照之が3日、都内で行われたTBS&WOWOW共同制作ドラマ『ダブルフェイス』の記者会見に出席した。
左から、羽住英一郎監督、西島秀俊、香川照之 拡大画像を見る |
ドラマ『ダブルフェイス』は、トニー・レオンとアンディ・ラウ主演の香港映画『インファナル・アフェア』(2002年)を、TBSとWOWOWが共同でリメイクした2本立てのドラマで、監督を羽住英一郎が務めた作品。警察官でありながら、麻薬密売組織・織田組に潜入する森屋純(西島)と、織田組から警察へ送り込まれた高山亮介(香川)を主人公に、警察と犯罪組織の激しい駆け引きをそれぞれの視点から描く。『ダブルフェイス 潜入捜査編』はTBS系で15日(21:00~)、『ダブルフェイス 偽装警察編』はWOWOWプライムで27日(20:00~)放送予定。
会見には、西島、香川と羽住監督が出席し、羽住監督は「スタッフもキャストも原作をリスペクトしているので、全力で臨みました。手応えを感じてるので楽しみにしてて欲しい」と自信を持ってアピール。西島も「大好きな映画のリメイクに参加出来て、夢のような話でうれしかった。この役は自分にしかできないと思い、全身全霊をかけて演じたので、原作を知ってる人も知らない人も楽しめると思う」とPRすると、香川は「『自分にしかできない』って言ったけど、僕もトニー・レオンがやりたいんだよ! 交換して演じても面白いと思う」と笑いを誘いつつ、「2つのテレビ局が力を合わせるという生き残りをかけた新しい手法で、映画とテレビの境界も関係なく撮った作品になった」と力強く語った。
西島と香川は20年来の知り合いだそうだが、同作が初めての本格的な共演で、西島は「香川さんは、徹底的に役を作って全力で演じる方。クールな役柄にする予定でしたが、香川さんに引っ張られて感情的になってしまいました」と振り返ると、香川も「西島さんはストイックで贅肉が無い。僕はフラフラしてるけど、石をグッと持ってる感じ」とお互いに刺激的だった様子。羽住監督は「2人とも今までに無いくらい、格好良く撮りたかった。スタッフも2人の熱に引っ張られていたと思う」と2人を絶賛すると、羽住組について香川は「日本の現場では珍しく、スタッフみんなにあだ名が付いてて『オイ、唐揚げ! 見切れてんぞ!』とか聞こえると、僕が空気を作らなくても、この現場は大丈夫だって(笑)。芝居だけに集中出来ましたね」とエピソードを披露した。