オリックス銀行は2日、夫婦間における家計管理に関する意識の違いに関する調査結果を発表した。同調査は、7月4日~5日の期間にインターネット上で行われ、全国の20歳以上の既婚男女2,115人から有効回答を得た。
同調査で、配偶者へのプレゼント費用の捻出先を尋ねると、夫の場合は「自分の小遣いから」が最も多く66.3%。以下、「自分のへそくりから」が22.4%、「家計の預貯金から」が13.2%と続いた。一方、妻の場合は「家計の預貯金から」が44.3%でトップ。次いで、「自分の小遣いから」が39.2%、「自分のへそくりから」が16.2%との順となった。
夫・妻へのプレゼントにお金を費やすかと聞いたところ、年齢を重ねるごとに、お互いへのプレゼントにお金をかける意欲が減っていることが分かった。例えば、20代夫では9割近くの88.7%が妻へのプレゼントにお金を掛けているのに対し、60代以上になると53.6%まで減少。同様に妻の場合も20代では79.8%がお金を掛けているが、60代以上では半数以下の44.7%に減っている。
家計の管理者は夫と妻のどちらか質問すると、過半数以上の60.7%が「妻」と回答。一方、「夫」は24.8%、「共同(夫と妻)」は13.8%にとどまった。また、同調査では、夫が家計を管理している方がプレゼント金額は増える傾向にあることが判明。夫が管理者の場合、夫から妻へのプレゼント金額は6万7,607万円だったのに対し、妻が管理者の場合は3万7,261円、共同管理の場合は5万8,442円だった。それに対して、妻から夫へのプレゼント金額は、夫が管理者の場合は2万8,260円、妻が管理者の場合は2万6,873円とほぼ同額、共同管理の場合は1万5,275円だった。
小遣い制の実施状況を調べたところ、「小遣い制」は48.2%、「小遣い制ではない」は51.8%。特に20代夫では「小遣い制」が71.8%、30代夫では69.3%に上っており、若い世代ほど小遣い制の人が多いことが分かった。小遣いの平均金額(月額)は、夫が3万4,332円、妻が1万8,493円だった。
小遣いが足りない場合はどうするか尋ねてみると、夫、妻ともにトップは「お金を使わずがまんする」で、その割合は妻では53.7%、夫では40.3%に上った。以下、夫は「配偶者に都合してもらう」が39.3%、「へそくりから補てんする」が26.7%、妻は「へそくりから補てんする」が35.6%、「配偶者に都合してもらう」が17.1%と続いた。夫の場合、約4割が「配偶者に都合してもらう」と答えていることから、お金のやりくりに関して夫は妻に依存する傾向があることがうかがえる。