「今宵の月のように」「ガストロンジャー」などの楽曲で知られるロックバンド・エレファントカシマシが2日、ボーカル宮本浩次が急性感音難聴を発症したため、無期限でライブ活動を休止すると発表した。
所属レコード会社は、エレファントカシマシ・オフィシャルサイトで「重要なお知らせ」と題し、経緯を説明。宮本は9月1日深夜に急性感音難聴を発症し、外リンパ瘻の可能性があると診断されたためすぐに治療を開始。改善への傾向が見られず左耳の聴力がほぼ失われる状態まで病状が進行したため、9月5日に手術を行った。術後の経過は順調で、聴力は次第に回復。体は健康で日常生活に支障はないという。
10月に開催予定だったコンサートについては本人の希望により、治療と並行してリハーサルを行っていたが、全力の歌唱ができるまでには回復せず、聴力も不安定な状態だったため中止を決定。同社は「ファンの皆さま、およびコンサートをとても楽しみにしていた皆さまにご迷惑、ならびにご心配をおかけしまして誠に申し訳ございません。また中止の発表が遅くなりました事を、心よりおわび申し上げます」と謝罪した。
中止が決定した8日の大阪城野外音楽堂公演、14日の日比谷野外大音楽堂公演のチケットは払い戻される。詳細については同ホームページで後日発表。同社は「この様な状況をふまえ、来年1月に予定していた新春ライブ日本武道館公演を含め今後のコンサート活動においてはしばらくの間、休止させていただきます」とライブ活動の無期限休止を発表した。