漆黒の波間に漂う都会の光。涼やかな潮風が、昼の日差しで熱を帯びた身体を冷ますように吹き抜けていく。デッキの揺れとシンクロするジャズの音色に身をまかせつつ、贅沢な大人の時間を遠慮なく愉しむ…。そんな、アーバン・ナイトクルーズ・パーティー「夜ジャズ PREMIUM CRUISE EDITION」が開催された。

夜風にはためくオシアナス・フラッグ

イベントをバックアップするのは、カシオのウオッチ、フラッグシップ・ブランドの「OCEANUS(オシアナス)」。晩夏の東京湾を彩った3時間のイベントは、まるでプロダクツ・イメージを具現化したかのような濃密なひとときだった。

極上の音楽、極上のナイトビュー

そもそも「夜ジャズ」とは、音楽プロデューサー、そしてDJとして活躍する須永辰緒氏が主催するインターネット・ラジオ番組だ。大人のためのフロア仕様のジャズ="夜ジャズ"をセレクト、上質なジャズナンバーをブロードキャストしている。

彼いわく、今回のイベントはその「オフ会」とのこと。EGO-WRAPPIN' / 高澤綾(tp)× 朝田拓馬(g)デュオによるライブパフォーマンスをはじめ、DJとして、須永辰緒 / 伊藤陽一郎/ 沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)/ KTa☆brasil / MURO / DJ Niche と、そうそうたるアーティストをキャスティング。チケットは一般販売されたが、定員はなんと、わずか150名で販売開始後に即完売。相当な競争率だったに違いない。

停泊中のクルーザー「Celebrity II」。3層構造の船体が良く分かる

「Celebrity II」は、広いデッキスペースを確保できる双胴型クルーザーだ

乗船時間が近づくにつれ、参加者の列がこんなに長く!

夕空のレールを走るゆりかもめ

乗船時にはウェルカムシャンパンが振る舞われた

会場となったのは、3層構造の船体を持つクルーザー「Celebrity II」。1Fはビュッフェ・フロア、2FはDJ&ライブフロア、3Fは360度の夜景パノラマが堪能できる展望デッキとなっている。クルージングの所要時間は3時間。その間、お目当てのアーティストのパフォーマンスで盛り上がるもよし、ジャズの生演奏をBGMに美しい夜景に酔いしれるもよし、フィンガーフード&スイーツビュッフェを味わうもまたよし。タイムテーブルに強制されることなく、参加者それぞれが自分なりの嗜好と楽しみ方で、極上の時間を過ごすことができた。

クリックで拡大とスライドショー

薄暮の出港。海からの夕景も格別だ

お台場を代表する建物のシルエットが、鮮やかなグラデーションの中に浮かび上がる

海面がキラキラと鮮やかにきらめく

このシチュエーションで口説けば、成功率も80%は堅い!(…かもしれない)

乗船時のDJ&ライブフロア。このときはまだ室内が見渡せたが…

DJ Niche。もちろん、左腕の手首にはOCEANUSが

ビュッフェ・フロアのテーブルには、フィンガーフード&スイーツが並ぶ

船内に展示されていたOCEANUS。写真左が「OCW-T1000B」、写真中央が「OCW-S2400PG」、写真右が「OCW-T1000PG」

伊藤陽一郎氏の、ターンテーブルをねじ伏せるようなDJプレイ!

DJの熱いプレイに引き寄せられて、フロアにどんどん人が集まってくる!

ベイブリッジとビル群の灯りがきらめく。まさに、360度の夜景パノラマ!

この美しい夜景を見て、写真に撮れるだけでも、参加した価値がありそうだ

グリーンにライトアップされたベイブリッジの裏側

ベイブリッジの下を通過。みな一斉にカメラを取り出す

高澤綾(tp)× 朝田拓馬(g)デュオによるパノラマデッキでのライブ

多くのクルーザーや遊覧船が併走、あるいは通り過ぎていく

完成間もない東京ゲートブリッジの下を通過。あまりの大きさと美しさに、あちこちから溜息が

須永氏の登場で、DJ&ライブフロアのボルテージは最高潮に!

須永辰緒氏は、?度目の誕生日を迎えたばかり。夜ジャズのロゴ入りケーキとファンからのバースデーソングに、須永氏も男泣き!

1Fのビュッフェ・フロア。正面のスクリーンで上映されているのは、OCEANUSのプレミアムライン「MANTA」のニューモデルとなる、「OCW-S2400」のPV

テーブルキャンドルも、もちろんオシアナス・ブルー!

本当にあっという間の3時間だった。乗船前は、海の上に3時間はさすがに長いのではないかと思っていたが、杞憂だった。船上から眺める東京湾の夜景は、月並みではあるが宝石箱のように美しく、ゆったりと流れる時間は日常を忘れさせるほどに芳醇だ。

これだけでも十分に楽しめるイベントだったが、アーティストたちによる音楽がさらなる豊かさと満足感を与えてくれたことは間違いない。加えて、クルーザーという隔離された空間であること、そして、まるでパーティールームのように狭いフロアが、キャストの面々と参加者の距離を一気に縮め、お気に入りのアーティストと一緒にカラオケに行ったような(笑)一体感を生み出していたことも、大きな魅力だったと思う。

来年もまた同様のイベントが企画されたら、ぜひ参加されてみてはいかがだろうか。ただし、チケットはかなりの争奪戦になること間違いなしだから、それなりの覚悟は必要だが…。