ソフトバンク孫正義代表は30日、自身のTwitterアカウント@masasonで、iPhone 5のLTE通信速度制限について改善の余地があることを明らかにした。これにより、ソフトバンク版iPhone 5でのLTE通信速度制限の基準が緩和される可能性が出てきた。
ソフトバンクモバイルは、iPhone 5の通信速度制限について、iPhone 5利用時に加入する料金プラン「パケットし放題フラット for 4G LTE」「パケットし放題 for 4G LTE」「4Gデータし放題フラット」において、当日を含まない直近3日間のパケット通信量が839万パケット(約1GB)以上に達した際、当日6時から翌朝6時まで通信速度の制御を実施する場合があるとしている。また、「パケット定額 for 4G LTE」加入者に対しては、前々月の月間パケット通信量が1,000万パケット(約1.2GB)以上に達したとき、当月1カ月間通信速度が制御される可能性があるとしている。
この措置が公表されるまで、ソフトバンク版iPhone 5でのLTE利用について、通信速度の規制なく無制限で使用できると認識した人が多数おり、ネット上ではソフトバンクモバイルに対して、批判の声が上がっていた。
こうした事態を受け、孫氏は9月30日になり、同問題について見解を示す発言を行った。Twitter上での「LTEのないiPhone 4Sまでは、3Gで月1.2G超え等ないと思っていたが、LTE時代になった今、月1.2G使用による速度制限なんてナンセンスの極み… 」というコメントに対し孫正義氏は「検討します」と返答した。
孫氏のTwitter上での発言はソフトバンクグループとしての検討課題になりうるもので、先月18日にはソフトバンク版iPhone 5のテザリング対応についても「検討しましょう」と発言。翌日19には、テザリングに対応することを正式に発表しており、今回の通信速度規制の基準緩和についても動向が注目される。