東芝は9月27日、液晶テレビ「レグザ」の新フラッグシップモデル「Z7」シリーズを発表した。ラインナップは、「55Z7」「47Z7」「42Z7」の3モデルとなっている。発売は10月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は、55Z7が370,000円前後、47Z7が270,000円前後、42Z7が180,000円前後。
「Z7」シリーズは、「タイムシフトマシン」機能を搭載したモデル。従来のタイムシフトマシン機能を搭載したモデルでは、番組を内蔵HDDに一時保存しており、外付けHDDは、タイムシフトマシンには利用できなかった。「Z7」シリーズでは、USB 3.0インタフェースを採用すると同時に、内蔵HDDも廃止。オプションのUSB HDDを接続することで、最大6チャンネル(地上デジタル放送のみ)の番組を一時保存できるようになる。
オプションのタイムシフトマシン対応USB HDD「THD-250T1」は「Z7」シリーズと同じく10月下旬に発売される。価格はオープンで、推定市場価格は4万円前後。THD-250T1は、1TBのHDDを2基と500GBのHDDを2基搭載したHDDパックで、「Z7」シリーズの背面に取り付ける。1TB×2基をタイムシフトマシン用に使用し、6チャンネル録画の場合、約40時間分を一時保存できる。500GBは通常の録画用だ。
内蔵するチューナーは、地上デジタル×9基に、BS/110度CSデジタル×2基。このうち地上デジタルチュナーの6基はタイムシフトマシン用で、1基は番組試聴用。地上デジタル放送を視聴しながらでも、2番組の同時録画が可能だ。
また、新たな番組視聴スタイルを提案する「ざんまいプレイ」と「見どころシーン再生」を搭載している。
「ざんまいプレイ」は、タイムシフトマシン機能で一時保存されている番組の中から、ユーザーの嗜好に合いそうなものをピックアップする機能。そのとき視聴中の番組に関連した番組や、話題となっている人物やワードに関連した番組、頻繁に視聴する番組、視聴傾向を分析した結果から導き出したおすすめ番組、全国のユーザーの録画人気が高い番組、新番組といったカテゴリーから番組を探すことが可能だ。
「見どころシーン再生」は、クラウドサービス「Time on」を利用した機能で、キーワードによるシーン検索や、検索数が上昇しているワードに関するシーンをリスト表示し、そこにダイレクトにジャンプするという機能だ。
映像エンジンは「レグザエンジンCEVO Duo」を搭載。超解像処理や3D対応など高度な処理を実現している。オーディオ面では、独立したバスレフキャビネットを採用したスピーカーシステムを搭載。実用最大出力は10W×2だ。
接続インタフェースは、HDMI入力端子×4系統、D入力端子×1系統、ビデオ入力×1系統、光デジタル音声出力×1系統、ヘッドホン出力×1系統、アナログ音声出力×1系統、USB端子×4基、LAN端子×1基を装備する。
本体サイズは、55Z7がW1,234×D288×H795mm、47Z7がW1,064×D235×H696mm、42Z7がW954×D215×H634mm。質量は、55Z7が26.5kg、47Z7が19kg、42Z7が15.5kgだ(いずれも卓上スタンド込み)。
消費電力は、55Z7が218W、47Z7が180w、42Z7が154Wで、年間消費電力量は、55Z7が154kWh/年、47Z7が136kWh/年、42Z7が125kWh/年となっている。