ヤマハは9月27日、デジタル・サウンド・プロジェクター「YSP」シリーズの新モデル「YSP-4300」および「YSP-3300」を発表した。発売は、YSP-4300が11月下旬で、YSP-3300が11月中旬。価格はいずれもオープンで、推定市場価格はYSP-4300が170,000円前後、YSP-3300が135,000円前後となっている。

「YSP-4300」

「YSP-3300」

テレビの前に設置するサウンドバーとサブウーファーユニットがセットになったモデル。サウンドバーから発せられる「音のビーム」が、壁などに反射することでサラウンド環境を実現する。

本モデルでは、サブウーファーユニットとサウンドバー間が、ヤマハ独自の伝送技術「AirWired」でワイヤレス化。電源ケーブル以外の取り回しが必要ないため、サブウーファーユニットの設置自由度が高くなっている。通信可能距離は障害物なしで最大10mという。また、AirWiredはワイヤレス接続ながらクリアで高音質を実現する。

自慢のビームユニットも強化。上位モデルのYSP-4300では22基ものユニットを搭載し、より臨場感あるサラウンド再生が可能となった。本モデルでは、サウンドバーの左右にもウーファーユニットが搭載され、低音の迫力が増大している。

なお、YSP-3300はビームユニット数が従来モデル「YSP-2200」と同じ16基だが、YSP-2200にはなかったサウンドバーへのウーファーユニット搭載を実現。迫力ある重低音再生が可能となった。

YSP-4300は、22基のビームユニットを搭載

サラウンド環境は、家具の配置などに応じてスピーカー位置を変更する微調整が必要なものだが、本製品では「インテリビーム」機能によりこれを自動化。付属する測定用マイクを接続し、テレビに表示されるメニューに従ってリモコン操作を行うだけで、環境調整を自動で行うことが可能だ。設定に掛かる時間は約3分。

主な仕様は次の通り。サウンドバー部の実用最大出力はYSP-4300が2W×22+75W×2、YSP-3300が2W×16+50W×2で、スピーカーユニットはYSP-4300が2.8cmコーン型×22基と6.5cmコーン型ウーファー×2基、YSP-3300が2.8cmコーン型×16基と6.5cmコーン型ウーファー×2基。入力インタフェースはHDMI×4系統と光デジタル×2系統、同軸デジタル×1系統、アナログ音声×1系統が共通で、YSP-4300はさらにUSBポート×1基を備える。出力インタフェースは共通で、HDMI×1系統(ARC対応)を搭載。なお、YSP-4300はFMラジオ機能も搭載する。

サブウーファー部は共通仕様で、ダイナミックパワーが130W、スピーカーユニットは16cmコーン型ウーファーとなっている。

サイズは、YSP-4300のサウンドバー部がW1,102×D161×H99.5mm、YSP-3300のサウンドバー部がW1,002×D161×H99.5mm(いずれもスペーサーあり)、サブウーファーユニットがW435×D371×H146mm(横置き時)。重量はYSP-4300のサウンドバー部が6.9kg、YSP-3300のサウンドバー部が6.3kg、サブウーファーユニットが9kgだ。

なお、AirWiredでiPhone/iPod/iPadをワイヤレス接続するためのトランスミッター「YIT-W12」もオプション(別売)で用意されている。