パナソニックは26日、2012年秋冬モデルとして「Let'snote」初のUltrabook「Let'snote CF-AX2」シリーズを発表。合わせて都内で発表会を開催し、製品のイメージキャラクターを務める俳優の松田翔太が、CM撮影の裏話などを語った。
「Let'snote CF-AX2」は、液晶を裏返してタブレット状にできるコンバーチブルタイプの11.6型Ultrabook。11.6型HDタッチパネル液晶搭載機として世界最軽量の1.14kgを実現した。また、専用バッテリを内蔵し、電源を切らずに予備のバッテリを交換できる「ホットスワップ機能」も特徴。
発表会で登壇した同社ITプロダクツビジネスユニット長 原田秀昭氏は、「AX2は満を持して世に放つUltrabook。どんなに小型化の競争が激しくなっても、すぐに壊れるようではモバイルPCとは言えない。Let'snoteはタフにこだわっていく」と改めてLet'snoteのスタンスを強調。
製品の位置付けとしては、2010年6月に発表したコンバーチブル型ノートPC「Let'snote C1」の第2弾となる。「ノートPCのクリエイティビティとタブレットの携帯性、これをなんとか融合した。薄型だが、Let'snoteのコア技術である軽量、長時間駆動、堅牢性の質は落とさずに高性能を実現した」(原田氏)。
製品の大きな特徴の1つである「ホットスワップ機能」は、ユーザーの声から生まれた機能という。「JEITA規格で9.5時間だが、丸一日外出するユーザーは満足できない。でも予備のバッテリを1個持っていれば、約16時間の連続動作が可能。ホットスワップ機能は、Let'noteの長時間駆動の答え」とした。
11.6型タッチ液晶搭載機として世界最薄の同機は、主に天板の新しいボンネット構造や、キーボードのトップキャビの改良により薄型化を実現。タブレット変型のためボンネットを薄くする必要があり、内部の空間を階段状に処理することで堅牢性を保ちつつ0.5mmまで薄型化した。また、キーボードのトップキャブには、Let'snote初のアルミニウムとマグネシウムを組み合わせた複合素材を採用。軽さとタフさを実現している。
会場で行われたデモンストレーションでは、100kgf加圧試験にクリアしている「Let'snote CF-AX2」の上にモデルが乗り、問題なく動作する様子が披露された。
ゲストで登壇したマイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏は、新OS「Windows 8」搭載PCの第1弾とコメント。「AX2は10月26日にローンチする。Windows 8はこれまでのOSからジャンプアップした革新的なOSで、社運をかけたローンチとなる。AX2は大きな特徴を持ったPCで、とても期待が高まる製品」と語った。
また、インテル取締役副社長の宗像義恵氏は、「AX2はただ軽い、薄いUltrabookではない。PCの操作性とタブレットの手軽さを合わせた、ノートPCを次の次元へ持っていく製品」と話した。
走り回った"タフ"なCM撮影 - 「実際にPCを落としていいと言われた」
製品発表会場で同時に行われた新CMの発表会では、イメージキャラクターを務める俳優の松田翔太さんが登場。「Let'snote CF-AX2」のCM撮影話や製品の使用感などをコメントした。
タイで行われたCM撮影では、松田翔太さんは"AX2の中の機密情報を狙われている、国際的なビジネスパーソン"を演じた。ヘリコプターに追われたり電車の上を走ったりするハードな撮影だったという。
松田翔太さんは、「ヘリコプターに追われるシーンでは、実際にヘリが頭上2mくらいまで来たんです。演技なしで、実物のヘリコプターから逃げました。楽しかったです、列車の上や市場、プールサイド、いろいろな所を走れて」と笑顔を見せた。
「撮影シーンのお気に入りは、ヘリコプターと電車の上。爆発する横で走るのって、映画でもなかなかありません」(松田)。
「Let'snote CF-AX2」については、「ひっくり返ってタブレットになるのがすごいなと。シンプルでスタイリッシュ。相当タフですよね、撮影でも実際に落としていいと言われました」と笑いを誘い、ユーザーに向けて「ノートPCとタブレットの2つを駆使して、革新的な生活を送って欲しい」とコメントした。
撮影は楽しかったと語る松田翔太さん |
ビジネス利用が多いLet'snoteシリーズだが、さらに若い世代へ訴求するため松田翔太さんが起用された。「タフ&クリエイティブを体現できるのは松田翔太さんだけ」(原田氏) |
なお、製品の詳細については、既報「パナソニック、『Let'snote』初のUltrabook、コンバーチブル型『AX2』」を参照いただきたい。