9月25日に東京・丸の内で行われた「未公開株等詐欺未然防止キャンペーン」のPRイベントに、フリーアナウンサーの生島ヒロシさんとタレントの優木まおみさんが出席。近年増えている「必ずもうかる詐欺」に関し、注意を呼びかけた。
「必ずもうかる詐欺」2010年の被害総額は190億円
未公開株等詐欺とは、「オレオレ詐欺」に代わって被害額が増えているもので、2010年のコールセンターに寄せられた被害総額だけでも190億円になるという。これから必ず上場するという未公開株や社債を「特別に紹介する」「元本保証する」「必ずもうかる」「金融庁からの委託」などといって勧誘し、お金を振り込ませる手口だ。
「必ずもうかる話なんてない!」生島ヒロシさんが呼びかけ
イベントでは、その「必ずもうかる」詐欺について、優木さんが一般来場者とともに未公開株等詐欺の手口や現状、対策などをクイズ形式で回答。一般来場者が正解したクイズに対し、不正解を出してしまうという場面も見られた。
断るのが苦手という優木さんは「これから結婚したら一人の問題ではなくなる。肝っ玉母ちゃんと言われるような強く断れる人になりたい」とコメントした。また、ファイナンシャルプランナーでもある生島さんは、「“必ずもうかる”なんてうまい話はありません!」と断言。「正しい知識を身につけて、命の次に大切なお金を守ってください」と呼びかけた。
専用コールセンターを設け、詐欺未然防止に取り組む
日本証券業協会は、未公開株等詐欺についての啓発活動として、9月24日から9月27日までを未公開株等詐欺撲滅週間と設定。全国各地での街頭注意喚起活動を実施している。また、同期間以外も、専用コールセンターを設置して相談に対応するなど、未公開株等詐欺の未然防止に取り組んでいる。