気象情報会社であるウェザーニューズは、8月18日から9月5日までの期間中、スマホ向けアプリ「ウェザーニュースタッチ」や携帯サイトを通して災害に対する意識、対策を調査する「減災調査2012」を実施。19,628名の有効回答データと、2010年に実施した「減災調査」の結果との比較検証を行った。
「非常食はありますか?」と尋ねたところ、「水+食料」が52%と半数を占め、「水のみ」が16%、「食料のみ」が10%、「ない」が22%という結果になり、全体の約80%が非常食の準備ができていることがわかった。
2010年に行った調査項目と比較すると、2010年に非常食の準備ができている割合は60%ほどで、今回よりも約20%少ない。震災を経験して災害に対する意識が高まり、非常食セットなどの備えを強化した人が増えたと考えられる。
また、非常食を準備している割合を震災の経験別にみていくと、「被災して被害が長期に出た(87%)」、「地震は経験したが被害はなかった(83%)」、「被災しなかった(69%)」と、長引く被害を経験した人ほど、準備を万全にしている人が多い傾向にあることが明らかになった。
「非常食は何日分用意していますか?」と質問したところ、「約3日分」準備している人が42%と最多。全体平均では、約3.2日分の非常食を備えていることがわかった。2010年の調査と比較すると、「約1日分」「約3日分」と回答した人は、それぞれ約8%増加している。一方、準備していない人は28%と、2010年の調査から17%減少する結果となった。
震災の経験別にみても、非常食を準備している割合は被害が長期に出た人ほど多く、「約1週間分」準備している割合は、「被災して被害が長期に出た(21%)」、「地震は経験したが被害はなかった(13%)」、「被災しなかった(9%)」という結果が得られた。
フリーコメントでも、「震災を教訓に、非常食を備蓄するようになった」という声が寄せられたという。同社では、「避難所での経験から、支給される非常食だけでなく、自らの備えもしっかりしようという意識が高まっている」と分析している。