オーディオテクニカは9月24日、「SOLID BASS(ソリッドベース)」シリーズのインナーイヤーヘッドホン4製品「ATH-CKS1000」「ATH-CKS1000LTD」「ATH-CKS99」「ATH-CKS99i」を発表した。発売は10月19日。希望小売価格は、ATH-CKS1000とATH-CKS1000LTDが25,200円、ATH-CKS99が12,600円、ATH-CKS99iが13,650円となっている。
「SOLID BASS」シリーズは、パワフルな重低再生を特徴とするヘッドホン。インナーイヤーモデルとしては、2009年6月に「ATH-CKS70」「ATH-CKS50」の2モデルが、2010年4月に、これらの後継機種の「ATH-CKS77」「ATH-CKS55」と、それらの上位機種となる「ATH-CKS90」とその派生モデルが発売されている。
今回発表されたATH-CKS99は、「ATH-CKS90」の後継モデル。ATH-CKS90では、低域再生能力をアップするために、空気室(チャンバー)を2重化する「デュアルチャンバーメカニズム」構造と、イヤーピースの装着位置を、標準・より耳に近い位置の2段階に調節可能とする「2ポジションポスト」構造を採用していた(ATH-CKS90発表時のニュース記事を参照)。
新製品では、このデュアルチャンバーメカニズムを改良した「デュアルチャンバーメカニズムAR」を採用。チャンバーの外側2箇所に「アコースティックレジスター」(音響抵抗)を直列配置したことで不要な振動を抑え、低域の量だけでなく、質も向上させている、
ドライバーは13mm径で、再生周波数帯域は5Hz~25kHz。出力音圧レベルは106dB/mW、インピーダンスは16Ω、最大入力は100mWとなっている。コードは高弾性なエラストマー素材を使用しており、長さは1.2m。プラグはL型を採用している。
ATH-CKS99iは、ATH-CKS99をベースに、iPod/iPhone/iPadの操作や通話機能を装備したモデル。マイク、リモコン以外の仕様は、ATH-CKS99と同等だ。
ATH-CKS1000は、インイヤータイプの「SOLID BASS」シリーズ最上位機としてリリースされる新モデル。純鉄ヨークを採用する13mm径の専用ドライバーを新開発。ハウジングにはアルミ材を使用することで、不要共振を抑えている。再生周波数帯域は5Hz~26kHz。出力音圧レベルは106dB/mW、インピーダンスは16Ω、最大入力は100mWとなっている。
また、コードはエラストマー素材を使用しており、長さは0.4m。これに、ストレートコードとスマートフォン用のマイク・リモコン付きコードの2種類の延長コードが付属する。延長コードの長さはいずれも0.8mで、プラグは3.5mmL型。
ATH-CKS1000LTDは、深紅のアルミパーツを採用するATH-CKS1000の限定生産モデル。カラー以外は、ATH-CKS1000と同等だ。