人にも盲導犬にも優しい「LATI ~design for dogs and blinds~」

フィルターが内蔵された「Water Support Bottle」

サイクロン式掃除機などを展開するダイソンが、次世代のエンジニア育成を目的に設立したジェームズ ダイソン財団は、同財団が主催するデザインコンペ「ジェームズ ダイソン アワード2012」のTop50が選定されたと発表。これらの作品は、18カ国から応募された700を超える作品の中から選ばれており、日本からは2つの作品が入賞した。

日本から選ばれた作品のひとつ、「LATI ~design for dogs and blinds~」は盲導犬用のハーネス(胴輪)だ。ハーネスで起きる手首や肩のねじれの解消、盲導犬への着脱のしやすさ、軽量化を実現。人体に負荷が少なく、また、盲導犬へのストレスを軽減する設計になっているという。

もうひとつの入賞作品「Water Support Bottle (ウォーター サポート ボトル)」は、フィルター内蔵のウォーターボトルで、安全な水が飲めない発展途上国などの状況にあっても清潔な水を飲むことができる。

ボトルのホルダーは、手首や足首のけがなどの際にサポーターとして使用可能。クーリングジェルが付いており、水を冷やすためだけではなく、熱射病によって上昇した体温を冷ますときや、けがで腫れあがった傷口を冷やすときにも使えるという。

なお、選定された50作品は、さらにTop15を選定する国際審査へと進み、11月8日、ダイソンの創業者、ジェームズ ダイソン氏が国際最優秀作品を選定。最優秀賞者には1万ポンド(約125万円)の賞金が贈呈されるとのこと。