11月2日公開の映画『のぼうの城』のジャパンプレミアイベントが20日、東京・六本木の六本木ヒルズで行われ、主演の野村萬斎をはじめ、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、佐藤浩市、犬童一心監督、樋口真嗣監督が出席した。
左から、山田孝之、上地雄輔、榮倉奈々、野村萬斎、佐藤浩市、成宮寛貴、山口智充 拡大画像を見る |
本作は、2008年に第139回直木賞にノミネートされ、累計130万部以上もの売上を記録した和田竜の同名小説を、日本を代表する犬童一心監督と樋口真嗣監督がタッグを組んで映画化。キャスト陣も狂言界の至宝にして8年振りの映画主演となる野村萬斎をはじめ、豪華キャストが勢ぞろいした。天下統一目前にした豊臣秀吉(市村正親)にとって、唯一残された敵は北条勢のみ。秀吉の命によって2万の軍勢で忍城を取り囲む石田三成(上地雄輔)に対し、"でくのぼう"と呼ばれて農民から慕われる忍城の城主・成田長親(野村)がわずか500人の軍勢で立ち向かう。
この日は日本で一般客に初めてお披露目された完成披露試写会が行われ、試写会前にプレミアイベントを開催。本作のキーワードでもある"水"を使った滝を再現させるなど、凝った演出で一般客を楽しませた。主演の野村は「みんなに"でくのぼう"と呼ばれるもんですから、役作りをどうすればいいのか分かりませんでした。でも個性豊かなキャラクターが際立ち、緩いのんびりしたキャラクターが不在だったので、のびのびやらせて頂きました」とコメント。「撮影中の待ち時間には(佐藤と山口の)両監督のモノマネを食い入るように見ていたら、撮影に気づかなかった時もありましたね」とエピソードを明かした。
本作が時代劇初挑戦となった榮倉奈々は、野村扮する"でくのぼう"に思いを寄せる甲斐姫役。男勝りな役柄に「山口さんを投げるシーンがあったので、武術の練習したり、乗馬も2カ月練習したんですが、カットされていました」と不満顔。すると犬童監督が「すみません! 僕が切りました。でも1シーンありますので、練習は無駄になっていません」と冷や汗を流しながらなだめていた。映画『のぼうの城』は、11月2日より全国公開。