三菱ふそうトラック・バスは、ドイツ・ハノーバーで18日から開催されている商用車のモーターショー『第64回IAA国際商用車ショー2012』(一般公開は20日から27日)に、欧州で発売となる小型ハイブリッドトラック「キャンター エコ ハイブリッド」をはじめとする小型トラック計8台を出展した。
キャンター エコ ハイブリッドは、2012年5月に日本国内で発売を開始。デュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC」と「ハイブリッドシステム」を組み合わせた世界初という「ハイブリッド用モーター内蔵デュアルクラッチ式トランスミッション」を搭載する。また、エネルギー効率の高いラミネートタイプのリチウムイオン電池を新たに採用し、ハイブリッドシステムの効率向上と小型軽量化を実現した。
欧州向けキャンター エコ ハイブリッドでは、4P10型ディーゼルエンジンを搭載し、「DUONIC」および「ハイブリッドシステム」の組み合わせにより、従来車より23%の燃費向上を実現したほか、初めて左ハンドル仕様を設定。また、Euro5排出ガス規制の基準より、PM(粒子状物質)を30%低減したEEV(Enhanced Environmentally Friendly Vehicle)基準を達成している。
生産はポルトガルの連結子会社三菱ふそうトラック・ヨーロッパのトラマガル工場にて行われ、発売は2012年第3四半期より西ヨーロッパの主要地域から開始している。
また、同国際商用車ショーには、2012年2月に発売した小型トラック「キャンター」の4WDモデルをはじめ、欧州地域で販売しているキャンター等が出展されている。