キヤノンは9月19日、デジタルカメラ「PowerShot」シリーズの新モデル「PowerShot S110」を発表した。発売は10月中旬で、価格はオープン。推定市場価格は49,980円前後となっている。

「PowerShot S110」

「薄暗い居酒屋でも、いい画が撮れるカメラ」というコンセプトの下で開発された「PowerShot S100」の後継モデル。厚さ26.9mmというポケットに入るスリムサイズのコンパクトデジカメでありながら、開放F2.0(広角側)という明るい高性能レンズを搭載し、撮像素子には1/1.7型と大きめのCMOSセンサーを採用する。なお、CMOSセンサーはサイズ、画素数ともにS100と同じではあるものの、新開発のものを採用。DIGIC 5の高性能処理と相まって、最高感度ISO12800での撮影にも対応している。

広角側で開放F2.0の明るいレンズを搭載

上部にはWi-Fiのインジケーターランプ

進化点の1つが、超解像処理により画質劣化を抑えたデジタルズーム「プログレッシブファインズーム」に対応したこと。光学ズーム倍率は5倍だが、プログレッシブファインズームでは10倍までのズーミングが可能。

また、Wi-Fi(無線LAN)接続機能もS100にはなかった特徴として挙げられる。本機で撮影した画像を、iPhoneなどのiOS端末やAndroidスマートフォンへ転送したり、撮影画像にスマートフォンのGPS情報をリアルタイムで付加したりできる。Wi-Fi接続対応のプリンタから、画像をワイヤレス印刷することも可能だ。

そのほかの進化点としては、AF速度が広角端で最速0.2秒とS100の0.28秒より速くなった点や、カメラが被写体や撮影条件などを判別して最適な設定を適用してくれる「こだわりオート」が58シーンに対応した点、背面モニターがタッチパネルになった点などが挙げられる。なお、背面モニターは静電容量式のタッチパネルで、スマートフォンなどと同じ感覚でスムーズな操作を行うことが可能だ。

主な仕様は、撮像素子が有効約1,210万画素の1/1.7型CMOSで、レンズが焦点距離24～120mm(35mmフィルム換算時)の5倍ズーム、開放F値がF2.0～F5.9、対応感度がISO80～ISO12800となっている。

背面のモニターは約46.1万ドット・3型の液晶方式(タッチパネル)で、記録可能なメディアはSD/SDHC/SDXCカード。バッテリーはリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は約200枚だ。

サイズはW98.8×D26.9×H59mm、重量は本体のみで約173g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約198gとなっている。

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