ライカカメラジャパンは9月18日、レンジファインダーカメラ「ライカM」を発表した。発売は2013年初旬が予定されており、価格は現時点では未定となっている。
ライカMシステムの伝統を受け継ぎつつ、ライブビューやフルHD動画撮影などに対応する「ライカM」の新モデル。撮像素子は新開発となるフルサイズCMOSセンサーを搭載する。有効画素数は2,400万画素。新CMOSは、ライカMレンズだけでなくライカRレンズ使用時にも優れた描写力を発揮するように設計されているほか、CCDの長所も採り入れた。これにより、自然で鮮やかな色再現性、細部の美しい描写力を実現しているという。
画像処理エンジンは、ライカSシステムで搭載されてきた「LEICA MAESTRO(ライカ マエストロ)」を採用。CMOSセンサーとの連携が強化され、画質・レスポンスともに向上している。なお、このライカMでは、レンズからイメージファイルまで、画像生成に関する全ての要素が自社開発となっており、描写性能・画質の高レベルでの実現に寄与しているとのことだ。
ピント合わせに関する機能としては、「ライブビューズーム」と「ライブビューフォーカスピーキング」を搭載する。ライブビューズーム機能は、画面の一部を最大10倍に拡大し、ピントの微調整を行えるもの。一方のライブビューフォーカスピーキング機能は、ピントが合っている被写体を赤く表示するもので、ピントが合っているほど赤い部分が多く表示される。これらの機能が、ライブビューでのピント合わせを高精度に行えるようにユーザーをサポートしてくれる。
主な仕様は、マウントがライカMマウント、撮像素子が有効2,400万画素・フルサイズのLEICA MAX 24 MP CMOSイメージセンサーで、対応感度がISO200~ISO6400(ISO100の拡張設定も可能)、シャッタースピードが60~1/4,000秒となっている。
ファインダーは大型ブライトフレームファインダー(パララックス自動補正機能付き)で、倍率は0.68倍、背面のモニターは3型・92万ドット表示の液晶方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード、バッテリーはリチウムイオン充電池を採用。
本体サイズは約W139×D42×H80mm、重量は約680gだ。