カシオ計算機は18日、コンパクトデジタルカメラ「EXILIM」シリーズの新モデルとして、フラッグシップとなる「EX-ZR1000」を発表した。ドイツのケルンで開催の「photokina 2012」でも参考出展されているが、9月18日の時点では日本での発売や価格は未定。ここで紹介する内容も、製品版とは異なる可能性がある。

EX-ZR1000

EX-ZR1000は、第3世代となる画像処理エンジン「EXILIM Engine HS」を搭載。約.99秒の起動時間、約0.15秒のオートフォーカスなど、さまざまな動作が高速化された。また「Triple ZERO」として、タイムラグZERO、ピンぼけZERO、手ブレZEROを掲げる。

3.0型で約46万画素(960×480ドット)の液晶モニタは、バリアングル機構を搭載。最大180度のチルトが可能となった。ローアングルやハイアングル(本体を逆さまに構える)での撮影をはじめ、レンズと液晶モニタを同じ方向に向けて自分撮りや仲間撮りが手軽に行える。自立用スタンドも備え、安定した場所ならハンズフリーで撮影することも可能。

レンズ部分に回転式のファンクションリング

バリアングル液晶と自立スタンドを装備

光学12.5倍のズームレンズ(35mm換算24-300mm)は、鏡胴部分に設けられたファンクションリングを回すことで、一眼レフ用ズームレンズのようにズーミング操作できる。ただし、24/28/38/50/85/100/135/200/300mm(35mm換算)というステップズームだ。ファンクションリングにはズーミング操作のほかにも、撮影モードに応じて露出補正やISO感度、マニュアルフォーカスといった様々な操作を割り当てられる。

ユーザーインタフェースも一新された。液晶モニタの右側にコントロールダイヤルを設けており、ダイヤルを回す操作と液晶モニタのGUIが連動するようになっている。

撮影機能としては、高精度なオート機能の「プレミアムオート PRO」、コントラストや彩度の強弱を変化させて芸術的な作品にする「HDRアート」、ほぼ真っ暗な場所でもISO25600相当の高感度で明るく撮れる「HSナイトショット」、7種類(トイカメラ、ソフトフォーカス、ライトトーン、ポップ、セピア、モノクロ、ミニチュア)の特殊効果を楽しめる「アートショット」などを備える。アートショットは動画撮影にも適用でき、HDRアート撮影時に通常のオート撮影に相当する画像も同時に記録できるようになった。

主な仕様は、撮像素子が有効1,610万画素の1/2.3型CMOS、手ブレ補正はCMOSシフト方式、連射は最大30枚/秒、最短撮影可能距離は約1cm~。ISO感度は80~3200で、HSナイトショット時は最大で1SO25600、動画撮影時はオートになる。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(30fps)。レンズの焦点距離は24~300mm相当(35mmフィルム換算時)、解放F値がF3.0~F5.9。

記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードのほか、約52MBの内蔵メモリが利用可能。東芝の無線LAN搭載SDメモリーカード「FlashAir」や、同様のEye-Fiメモリーカードにも対応する。

バッテリは専用リチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約470枚、本体サイズはW107.5×D36.7×H61.5mm、重量は約255g(電池およびメモリカードを含む)。

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