生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、30~40代の女性500名を対象に、「スマートエイジング」という考え方(加齢を「認めたくないもの」とネガティブにとらえるのではなく、「知的に成熟する人生の発展期」としてポジティブに受け入れようという考え方)に対する受容性を調査した。調査期間は8月23日~8月24日。
「『スマートエイジング』という言葉を知っていますか?」と質問したところ、「よく知っている」が1.4%、「聞いたことはあるがよく知らない」が28.4%と、言葉としての認知度は低かった。
一方で、「スマートエイジング」について説明をした上で、この考え方に共感するかを聞くと、85.2%の女性が「共感する」と回答。「スマートエイジング」という考え方は、現代女性たちの共感度が高いと考えられる。
世代・トレンド評論家の牛窪恵氏は「今後も、向上心が強い女性たちを中心に、高齢期をより一層ポジティブにとらえる動きはさらに活発になるのでは」と分析している。
また、「『スマートエイジング』の考え方が広まると、年齢に関係なく、元気でアクティブな女性がもっと増えると思いますか?」という質問に対しては、81.8%が「そう思う」と回答。さらに、「今後、『スマートエイジング』を実践していきたいと思いますか?」と聞いたところ、83.6%が「そう思う」と答えた。
具体的に実践していきたいことを聞くと、「趣味を楽しむ時間をつくる(74.9%)」、「バランスの良い食事を心がける(68.2%)」、「定期的に運動をする(62.4%)」、「スキンケアで年齢相応の美しさを保つ(53.8%)」などの回答が多かった。
この結果から同社では、「趣味などを通じて内面から自分を高める、栄養や運動により元気な体をつくる、年齢に見合った本来の美しい肌を求めるなど、『知力』、『体力』、『肌力』の3つの要素を重視する人が多い」と分析している。
また、同社では「スマートエイジング」を実践するための商品も紹介している。
例えば、オルビスの「新アクアフォースエキストラライン」は、100%オイルカットのスキンケア商品で、「肌が本来持っている力を引き出し、年齢に見合った美しさを体現していく」という「スマートエイジング」を体現したもの。
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スマートに年を重ねたいアクティブシニアを意識した商品は、今後ますます活性化しそうだ。