俳優の堺雅人、香川照之、女優の広末涼子、森口瑤子が15日、東京・新宿バルト9で行われた映画『鍵泥棒のメソッド』の初日舞台あいさつに出席した。
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映画『鍵泥棒のメソッド』は、人生が入れ替わってしまった2人の男と婚活中の女性が巻き起こす騒動を描いた喜劇で、『アフタースクール』などを手掛けた内田けんじ監督作品。銭湯で転倒し記憶を失ってしまった男・コンドウ(香川)のロッカーの鍵をすり替え、彼に成りすました売れない貧乏役者の桜井(堺)は、実は伝説の殺し屋だったコンドウに舞い込んだ危険な依頼を受けて大ピンチ。一方、真面目に働き、役者を目指し始めたコンドウは、雑誌編集長で婚活中の香苗(広末)から逆プロポーズを受けるが、ある日、コンドウの記憶が戻ってしまい、事態は予測のつかない方向へ転がっていく――というストーリーで、映画は全国公開中。
主演の堺は「本当に面白いので、期待して観て下さい!」と自信を持ってアピールし、香川は「広末さんとは、毎年この時期に共演してて。今までは、広末さんのお尻を追いかける役だったけど、今年はやっと結ばれることができました(笑)。僕も客席で一緒に見たいくらいです」と感慨深げ。舞台あいさつでは、胸キュンするという同作の内容にちなみ、MCに胸キュン体験を聞かれた森口は「家で飼ってるカブトムシがお尻をフリフリしながら脱皮してて、キュンってなった。この映画もお尻がキーワードです」と笑顔で語り、広末は「堺さんのモンチッチヘアー。今日お会いして可愛いなぁって思いました。私、髪の毛が短ければ短い程好きなので……」と明かすと、堺は「えっ、モンチッチ!?」と驚きながらも照れ笑い。そのやり取りに内田監督は帽子を取って坊主頭を見せ、香川は「バリカン持って来て!」と叫んで笑いを誘っていた。
共演者が胸キュンエピソードで盛り上がる一方、堺は「生まれてから一度も胸キュンしたことが無いんですよね……」とポツリ。「恋をしてもゆっくり狂っていくタイプなのかな? この年でキュンとしちゃったら、もう心臓麻痺ですよ(笑)。僕の胸キュンは死を意味しちゃうので、このまま老成していくと思います」と語ると、観客からは「えー!」と不満げな声が。内田監督は「本当に堺さんは無いんですよ……。いつか堺さんに恋の相談を受けたいですね。アドバイスしたい」と苦笑いで明かし、「僕は心が壊れてるので、映画の編集中は広末さんと森口さんにキュンキュンしっぱなしでした」と自身の胸キュンエピソードを明かした。