ビー・エム・ダブリューはこのほど、パリ・オートサロンにて、プラグインハイブリッドシステムを搭載したコンセプトカー「BMW Concept Active Tourer」を発表した。将来的にすべてのEV車、PHV車に採用されるeDriveコンセプトを具現化したモデルとなる。
同車はプラグインハイブリッドシステムを搭載した全長4,353mmのコンパクトカー。ボディ形状は5ドアハッチバックで、プリウスやアクア、インサイト、フィットハイブリッドなどがしのぎを削るクラスへの参入といえる。
エンジンは1.5リットルの3気筒ガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせ。合計のシステム出力は190PSとなっており、スポーツカー並みのパワーを持つ。ハイブリッドの形式は、エンジンが前輪を、モーターが後輪を駆動するタイプ。シンプルである上に、4WD車としてのメリットもあわせ持つ。
モーターはBMWグループが独自開発し、家庭用の220V電源で充電できるバッテリーをフル充電した場合、最大30kmまでモーターのみで走行できる。また、「ECO PROモード」と呼ばれるシステムを標準装備。これはエアコンなど電装品の制御まで含めて低燃費を追求し、カーナビとも連携して低燃費になるようにドライバーに指示を与えるというもの。
また、「クールシェード」と呼ばれるルーフを採用するのも特徴。ルーフ全体がガラス張りで、特殊な技術によりボタン操作でサングラスのように光を遮り、透明にすることが可能。これにより、車内の明るさや温度を効率的に調節できるとしている。