先日には『アバター4』の可能性も否定しなかったジェームズ・キャメロン監督 (C)BANG Media International

『アバター』(2009年作)や『エイリアン2』(1986年作)、『ターミネーター』シリーズの監督を務めてきたジェームズ・キャメロンは、『ジュラシック・パーク』(1993年作)の監督に起用される可能性があり、その当時にエイリアン風の『ジュラシック・パーク』を構想していたことを明かした。

1986年に『エイリアン2』を手がけたジェームズは、マイケル・クライトンの同名原作の映画化権取得争いで当時"数時間差で"スティーヴン・スピルバーグに敗れたようで、その後スピルバーグによって作られた映画とは全く異なった作風をイメージしていたといい、次のように語っている。

「(『ジュラシック・パーク』を)見たとき、自分がこの作品に適任じゃないと実感した。スピルバーグで良かったんだとね。なぜならスピルバーグは子ども向けの恐竜映画を作ったからだ。けれど、僕が想像していたのは、エイリアンと恐竜が融合したようなもので、それはある意味フェアじゃなかった」

そしてジェームズは、「恐竜」は基本子供のためのものであり、映画のターゲットから外してはいけないと続けている。

「だって恐竜は基本的に8歳児のためのものだよ。恐竜映画はみんな楽しめるものだけど、基本は子どものためのもので、子どもがターゲットから外れてはいけない。だからスピルバーグの感性はあの映画に最適だった。僕のはもっと先をいき、もっとダークなものだったから」

さらに現在『アバター』シリーズの第2作目と第3作目を同時進行で製作しているジェームズは、『マトリックス』シリーズの続編が陥ってしまった問題は避けたいとも語っている。

「2本の脚本を同時並行で手がけて、同時に完成させなきゃいけないっていうのは、ちょっと辛いものがあるのは確かだ。僕は2つの続編が第1作目を包み込むような別々のストーリーになるように脚本の世界を構築している。僕は『マトリックス リローデッド』のような孕んだ問題に陥りたくないんだ。ストーリーがちょうど終わったなら、ちゃんとそれで終わりにしなきゃいけない。ある種の結末と同時に、冒険は続くっていう感じが必要なんだ。それが良いプロットというものなんだよ」

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