ディーアンドエムホールディングスは9月14日、「デノン」ブランドから高級サラウンドレシーバー「AVR-4520」を発表した。10月中旬より発売し、価格は346,500円。
デノンのオーディオアンプの技術を結集したハイエンドAVアンプ。パワーアンプ部に9chディスクリート・モノラル・コントラクションを搭載し、大電流タイプのトランジスター「DHCT(Denon High Current Transistor)」を採用。急激な温度上昇や不要な振動が音に与える影響を少なくし、純度の高いリアルな音場再生を可能にする。
サラウンド回路は「D.D.S.C.- HD32」を搭載。必要な信号処理回路を1つのブロックに独立させ、専用回路を用いてディスクリート化する。32bitフローティングポイントDSPを3個搭載するほか、32bit対応のアナログ波形再現技術「AL32 Multi Cannnel」を採用。DACは全11.2chが192KHz/32bitに対応する。これらの機能により、ノイズの少ないアナログ変換が可能。
同社のブルーレイディスクディスクプレーヤー「DBT-3313UD」と連携する「Denon Link HD」に対応。互いに同一のクロックを共有しながら動作させることで、ジッターの少ないHDMIデジタル音声の伝送が可能になり、クリアな音像を再現する。また専用プレーヤー以外を使用する場合でも、「ハイブリッドPLLクロック・ジッター・リデューサー」によりジッターを軽減する。
フロントハイト/ワイドチャンネルでサラウンド空間を拡張する「DTS Neo:X」機能を搭載。9chの内蔵パワーアンプ・アサイン機能でスピーカーを自動で切り替える。また外部のパワーアンプを利用することで最大11.2chのサラウンド再生にも対応する。4K映像信号にも対応。HDMIの映像信号を4Kにアップスケーリングして表示できるほか、バススルー出力も可能。
そのほかの主な機能としては、Audysseyの多様なプロセッシング機能を搭載する点のほか、「Dolby TrueHD」や「DTS HD MASTER Audio」などの高音質サラウンドフォーマット対応、Super AudioCDの信号をPCMに変換する「DSD-PCMコンバージョン」、圧縮音源を原音に近い状態に復元する「コンプレストオーディオリストアラー」、PCから操作可能な「Webコントロール」、スリープタイマー、オートスタンバイなどが挙げられる。また、AirPlay、DLNA1.5、インターネットラジオなどに対応し、iPhoneやAndroid端末などからリモートコントロールできるアプリ「Denon Remote App」にも対応する。
主な仕様は、フロント/サラウンド/サラウンドバック/フロントワイド/ハイトの定格出力が150W+150W(実用最大出力は220W+220W)、センターが150W(最大220W)。ダイナミックパワーが170W×2ch、280W×2ch。FMラジオチューナーを内蔵。
映像入力インタフェースは、HDMI入力×7系統(フロント×1系統)、コンポーネントビデオ×3系統、アナログ×4系統(フロント×1系統)。音声入力インタフェースは、アナログ×7系統(フロント×1系統)、光デジタル×2系統、同軸デジタル×2系統、Phono×1系統、11.2chプリアウト×1系統、7.1ch EXT×1系統。
映像出力インタフェースは、HDMI×3系統、コンポーネントビデオ×2系統、アナログ×3系統(フロント×1系統)。音声出力インタフェースは、アナログ×3系統(フロント×1系統)、ヘッドホン×1系統。その他のインタフェースは、Denon Link HD×1、LANポート×4基(HUB端子含む)、iPod/USB端子×2基(前面×1基、背面×1基の切替式)など。本体サイズは、W434×D422.7×H194.5mm、重量は16.5kg。