男の子を持つ母親の心配度がもっとも高い

ベネッセコーポレーションは11日、「大学生の保護者の意識調査」についての調査結果を発表した。

この調査は、同社の社内シンクタンク「ベネッセ教育研究開発センター」が3月24日~27日に行ったインターネット調査。大学生の子どもを持つ全国の父親・母親それぞれ3,000人から回答を得た。

子どもがすぐ就職できるか心配な親は6割

「卒業後にすぐ就職できるか心配になったことがあるか」との問いには、約25%の親が「とても心配」と回答。「まあ心配」と答えた親を含めると、約60%の親が不安を感じていることが分かった。

また、父親よりも母親の方が心配に思っている比率は高く、特に3、4年生の男の子を持つ母親では「とても心配」が30%を超えた。

卒業生の就職率や就職情報を十分に得た親は21%

大学から提供される卒業生の詳細な就職情報、54.3%の親が不満足

「大学から提供してほしいと思う情報」に関しては、48.2%の親が「卒業生の詳細な就職率、就職先」と回答した。実際に大学から情報が提供されたかについては、75.3%の親が「提供された」と答えているが、その情報が「十分ではない」と感じた親は54.3%に上った。

就職について、子どもへのアドバイスや相談を行っている親が多い

4年生の子を持つ親、「就職に関して親ができることは少ない」が72.3%

4年生の子を持つ親を対象に「就職・進路への関与」について聞いたところ、「子どもの進路に関する情報を、インターネットや雑誌・書籍などから情報収集した」と答えた親は37.7%。「大学の説明会や相談窓口を利用して、子どもの進路に関する相談をした」と答えた親は15.3%だった。

その一方で、「就職に関して、親ができることは少ない」と、感じている親は72.3%に上った。アンケートの詳細結果は「ベネッセ教育研究開発センターの公式ページ」で閲覧できる。