熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップから、トレンド・グルメ・スポーツなどのスポット&イベント、便利・健康・天気などの生活情報まで、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分のニュースを総ナメできる!
※【爽快情報バラエティー スッキリ!!】→【スッキリ】、【情報プレゼンター とくダネ!】→【とくダネ】、【情報満載ライブショー モーニングバード!】→【バード】、【情報ライブミヤネ屋】→【ミヤネ】、【知りたがり!】→【知り】と略表記します
●「スギちゃん、全治3カ月の重症!」【スッキリ】【とくダネ】
高さ10mからの飛び込みで胸椎骨折の大ケガを負ったスギちゃん。【スッキリ】で、元飛び込み五輪代表の金戸恵太氏が、「(ふだんケガなどはなく)あまりにまれなケースなのでビックリした」とフォローを入れたが、「寝返りが打てない。歩いてトイレに行けない」病状は深刻だ。テリー伊藤が、「『夏過ぎたら人気なくなるかも』って言われていたから焦ると思うけど、大丈夫だから!」と優しくエールを送る。過激演出が代名詞だったころのテリーはもういない。
【とくダネ】は今後の仕事に注目。前田忠明は、「スケジュールは真っ黒。復帰は早ければギブスが取れた1カ月後。代役はカンニング竹山さんと言われているが、同じように売れっ子なので難しい」と分析していた。いや、キャラが違いすぎて代役にならないのでは。
それにしても、先週の染五郎に続いて今週も転落事故。芸能界は過酷だ。
●「EXILE・HIROと上戸彩、結婚報道一転、破局報道」【ミヤネ】
2010年10月の熱愛発覚から、マンション同棲、今年4月の結婚報道までさまざまな情報が流れた2人。先週「浮気が原因で破局!?」という報道があったが、芸能リポーターの駒井千佳子は、「目撃情報が一切ないからそういう話が出るが破局していない。一緒に住んでいるのなら外で会う必要がないから」と異議を唱えた。宮根誠司も「HIROさんはいろんなグループを育てているし、実業家としての顔もあるし、忙しすぎる。いいカップルなのでうまくいってほしい」と同調。ついHIRO側の事情ばかり話してしまうのは、武井咲、剛力彩芽ら上戸の後輩が育ち、結婚準備万端だからか。
●「フェンシング太田雄貴選手、3歳年上モデルと“銀メダル婚”へ」【ミヤネ】
太田選手の相手はモデルの檀原彩。太田選手の積極アタック、同棲、同棲解消、お互いの実家に行った、「ロンドン五輪が終わったら結婚しよう」と言われたなど、ラブラブエピソードが次々に出てくる。さらに、銀メダルを獲った会場に檀原が来ていたことを聞いた宮根誠司は、「あんな1秒で逆転勝ちしたら好きになるわ~」と得意のおばちゃん目線。
先週コラムの予想通り、メダリストの恋バナが解禁されはじめている。
●「速報! 磯野貴理子、24歳年下の彼とついに入籍!」【ミヤネ】
25歳の飲食店長と結婚した45歳の磯野。「年の差を心配されているが、いつまでも仲の良い家族でいたい」とつつましいコメントを発表した。番組共演が長い住田裕子弁護士が、「離婚のときも知っているので幸せになって欲しい。中年女性の星です!」と力説する。しかし、宮根誠司は疑いの目で、「しかし人生ってのはわかりませんね~。24歳年下の男性、ホントにいいのか!」とカメラ越しに強く訴えていた。「お金目当て」「売名」、さらには「21世紀版・小柳ルミ子&大澄賢也」なんて声もあるが、宮根もそう思っているのか。
●「重症スギちゃんの代役は? 本命はこの人!」【知り】
「損失額は数千万円」ともいわれるスギちゃんの負傷休養。代役は前田忠明予想のカンニング竹山ではなく、小島よしおだった。この日のイベントでもスギちゃんの映像が流れる中に、「出づらいわ! でもそんなの関係ねぇ」と頼もしすぎる。
「(スケジュールは)たまたま空いていた。たまたま!」と言いながら新ギャグを披露する小島。これを見た田村淳は「このタイミングで新ギャグ発表するなど、よしおは勝負している。ふだんから準備を怠ってないから仕事が入ってくるんですよ」と吹き出しつつも絶賛していた。確かにあのマッチョボディをキープし続けているのはスゴイ。
一方、プール&水着つながりでコメントを求められた元競泳選手・田中雅美は、「私も10mからの飛び込みで尾てい骨を打撲したし、後輩もろっ骨を折った。これを機に危険性をもっと考えていければ」と真顔で提言。わざわざ言わなくても、飛び込みをやらせるスタッフはもういない。
●「田丸麻紀が会社経営の40歳男性と結婚」【とくダネ】
出会いは16年前。友人関係だったが、昨年夏から交際をはじめ、結婚後も仕事は続けるという。同じ事務所の友人としてコメントを求められた菊川怜は、「ちょっと前に聞いていました」と控えめなひと言。それに前田忠明が、「(菊川は)全然教えてくれないんですよ。だから今、教えて」とボヤきつつも食い下がると、「妊娠とかはないと思う。相手はお会いしたことがないのでわかりません」とやはりつれない。今後も菊川は、上戸彩、米倉涼子、武井咲、剛力彩芽らオスカー絡みは、全てコメントを求められるだろう。お気の毒に。
●「上戸彩とHIRO、破局報道の真相は?」【知り】
冒頭、「事務所と家族ぐるみの付き合い。近いうちに結婚する」とスポニチデスクが自信満々で語る。一方、破局報道を出した日刊ゲンダイは「書いてある通り」とコメント。続いて、上戸の事務所が「報告がないので『変わらず』だと思う」と交際を認め、破局を否定した。
これらの有力情報を踏まえて、芸能ジャーナリスト佐々木博之の鋭い視点が期待されたが……「上戸はHIROと同じマンションから引っ越した。それが2人の新居なのかもしれないし、破局した可能性も30%ある」と中途半端すぎるコメント。「30%か……もう少し調べられないかな」と田村淳の苦笑いでコーナーを終えた。
ただ、放送直後、写真撮影中に「交際は続いているんですよね?」と聞かれた上戸が「はい、ありがとうございます」と答えたというニュースが流れた。どの媒体と誰が信用できるのか、ちょっとわかった気がする。
●「美川憲一、円満独立会見。憎むより許す」【バード】
旧事務所社長との金銭トラブルについて聞かれ、「『申し訳ない』と謝ってくれたので終わらせました」と語る美川。その後、「一緒にやってきたのだからよい形で終わりたかった」と涙ぐむシーンもあったが、「(仕事がないと報道されたが)おかげさまで9月は忙しいのよ」「(新曲『金の月』のPRで)カネと書いてキンと読みます」と持ち前の皮肉ギャグが飛び出した。これには羽鳥慎一も「最後はにこやかに美川ワールドでしたね」と笑顔。好感度を下げず、新曲披露につなげる見事な振る舞いで、小林幸子との違いを見せつけた。
●「『踊る大捜査線』織田裕二が選ぶ15年間のベストシーンは?」【とくダネ】
この日公開の作品がファイナルとなる同作。笠井信輔アナから「個人的にはまだまだ行けると思った?」と聞かれ、「いきなりファイナルと言われたんで……」と言葉に詰まる織田。
15年間のベストシーンを聞かれると、「(ドラマ版第10話の)真下警部が銃で撃たれたあと、防弾チョッキを着る青島に室井管理官が『上の者にはもう何も言わせない』と宣言したシーン」と答えた。その理由は、「青島と室井が警察の構造に立ち向かうのが作品の背骨になっているが、初めて出たのがこのシーンだから」。一方、笠井アナは、「映画冒頭の部分が15年を振り返るような作りで素晴らしい」「映画1のときに刺されたことが今回関わってくる」と興奮してネタバレ連発。映画の話になるとゲストを食って話しまくる悪癖が出た。
織田は終始寂しそうに淡々と語り、最後に「(劇場で)待ってます」と、ようやく笑顔を見せた。本当に正直な人だ。
●「10周年のタッキー&翼、2人の絆を語る」【スッキリ】
「滝沢のライブに行ったとき、『見るより参加したい』と思ってJrにまぎれて踊った」と翼が語れば、「ある日、翼から弁当をもらって食べていたら、『それオレが作った』と聞かされて緊張で食べられなくなった」とタッキーも笑顔で答える。この弁当話に食いついた加藤浩次は、「10年一緒でも緊張するんだね」、テリー伊藤も「愛妻弁当だね」。天の声(柳原可奈子)は「これだけ仲がいいと女性の入る余地がなくてファンは安心!」と女性目線でウットリ。ともに30歳の二人からは、結婚のにおいがしない。
9月に入り、新作、新商品、新曲やライブツアーなどが続々発表され、そこに恋愛や夫婦の話を絡めることでワイドショーも活性化。というより、リリース側が恋愛や夫婦の話をチラつかせ、マスコミ露出を狙っているのだ。また、来月の改編期が近づき、最終回を迎えるドラマや特別番組の番宣も多いため、よほどの人気者を呼ぶか、インパクトがなければ露出は難しい。その意味でスギちゃんのケガに頭を悩ませている関係者は多いはずだ。
きむら・たかし
コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを提供するほか、業界通として『芸能★BANG!』(日テレ系)などに出演。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など