米Razerは30日、高機能ゲーミングキーボード「DeathStalker」シリーズ/「BlackWidow」シリーズの新製品について、メディア向けに都内で体験説明会を開催した。会場には、米Razerでプロダクト・マーケティング・スペシャリストを務めるアン チー・ハ氏が登壇。"世界一高性能"と謳った「DeathStalker」シリーズのポイントや製品の詳細を説明した
"世界一高性能"な「DeathStalker」シリーズ
会場に展示されていたのは、8月20日の発表時に"世界一高性能"と謳い話題となった「DeathStalker」シリーズ2モデルと、「BlackWidow」シリーズ3モデル。「DeathStalker」シリーズは、4.05型タッチスクリーン液晶やマルチタスクキーを備えた「DeathStalker Ultimate」と、液晶を省いた「DeathStalker」の2モデルが展示されていた。
2つのキーボードの主な違いは、4.05型タッチスクリーン液晶と液晶キーの有無。アン チー・ハ氏は「DeathStalker Ultimate」について、「マルチタスクを使うゲーマーに最適。(Windows OSでウィンドウを切り替える)Alt+Tabを使うこと無く、FacebookやTwitterを利用できる」と紹介した。
「DeathStalker Ultimate」では、独自の「Switchblade(スイッチブレイド) UI」を採用し、10個の液晶キーにコマンドやマクロ、専用アプリなどを割り当てられる。この液晶キーによって、タッチスクリーン液晶の機能を切り替えながら使う仕組みだ。例えば、タッチスクリーン液晶をトラックパッドとして利用したり、ゲームプレイ中でもタッチスクリーン液晶にGmailやTwitter、Facebookなどの各種情報を表示できる。なお、現状では液晶部にひらがなや漢字などの2バイト文字は表示できず、今後の検討課題としている。
対応アプリは今後拡充する予定で、9月末をめどにコンシューマ向けにアプリ開発用SDKを提供、Razerの審査を経た上で「Synapse 2.0」から提供するという。なお「Synapse 2.0」とは、同社ゲーミングデバイスの設定をクラウド上に保存するサービス。ゲームの世界大会など、自宅以外の場所で同社製品を使っても、「Synapse 2.0」にログインすれば普段使っている設定でデバイスを利用できる。
DeathStalker Ultimateを手に持ったところ。右側で光る液晶とボタンがSwitchblade(スイッチブレイド) UI |
Switchblade UIでは、GmailやTwitterなどのアプリを割り当てられる |
青軸採用のフルメカニカルキーボード「BlackWidow」シリーズ
7月26日に発表した「BlackWidow」シリーズは、「BlackWidow Ultimate」「BlackWidow」「BlackWidow Tournament Edition」の3モデルをラインナップ。いずれも独チェリー社の青軸を採用した押下圧50gのフルメカニカルキーボードだ。「BlackWidow Ultimate」のバックライトは、各キー下に個別のLEDを配置した丁寧な作りになっている。
注目は、テンキーレスで省スペースの「BlackWidow Tournament Edition」。ゲームの世界大会や、LANパーティー(プレイヤーが同じ場所で一緒にゲームをプレイすること)など、場所を変えてゲームするための"ポータブル利用"を重視したモデルで、他モデルでは直付けしているUSBケーブルも取り外しできる。
いずれのモデルも、販売は米国やヨーロッパなど海外のみ。国内投入時期は2012年の第4四半期で、総代理店はMSYとなる。
国内での価格は未定だが、米国では「DeathStalker Ultimate」が249.99ドル、「DeathStalker」が79.99ドル。「BlackWidow Ultimate」が139.99ドル、「BlackWidow」が99.99ドル、「BlackWidow Tournament Edition」が79.99ドル。
日本からも海外版が購入できるが、全て英語配列となる。日本語配列の投入は現状「BlackWidow」シリーズのみ決定している。