Windows 8搭載の「VAIO」2機種が発表に
そのAndroidスマートフォン・タブレットに搭載されるメディアアプリケーションは、ほかのモバイルデバイスにも拡張される。それが「VAIO」だ。
そのVAIO PCとしては、Windows 8を搭載したノートPCとして「VAIO Duo 11」「VAIO Tap 20」が登場。VAIO Duo 11は、11.6インチのフルHDディスプレイを搭載し、本体を閉じるとWindowsタブレットになり、画面をスライドさせるとキーボードが現れる「Surf Slider」デザインを採用する。
電磁誘導式のタッチペン、数秒で起動するQuick Boot、USB 3.0、HDMI、イーサネット、VGAなどを搭載し、NFCによるワンタッチ機能もサポート。Music、Album、Socialifeといったメディアアプリケーションが利用できる。
VAIO Tap 20は、20インチの液晶に10点認識のマルチタッチパネルを搭載。本体を立てて液晶一体型PCのように利用したり、寝かせてタブレットとして利用したりといった2種類の使い方ができる。画面が大きく、多点認識のタッチパネルのため、家族で同時に利用するという使い方を想定している。
新製品を個別に紹介した上で平井氏は、音楽配信サービス「Music Unlimited」にも触れ、個々の製品としてだけでなく、ハードウェア、サービス、アプリケーションが組み合わさることで、さらに「驚くべき、魅力的な体験を提供できる」と強調した。
「NEX」初の無線LAN搭載機「NEX-5R」
デジタルイメージング事業では、ミラーレスカメラの「NEX」シリーズの新製品として「NEX-5R」を紹介。有効画素数1,610万画素のExmor APS HD CMOSセンサーを搭載し、「Fast Hybrid AF」を搭載するなど、基本性能を向上させたことに加え、新たにソニーのレンズ交換式カメラとしては初めて無線LANを内蔵し、Wi-Fi Directによって、撮影画像をワイヤレスでTVなどに出力できる。
無線LANに対応したことで、PlayMemories Mobileアプリをインターネット経由でダウンロードし、画像をスマートフォンなどにワイヤレスで転送する、スマートフォンを使ってシャッターを切るといった、無線を生かした利用ができるようになった。
さらにウェアラブルカメラ「HDR-AS15」も発表。Exmor Rセンサー、手ブレ補正のSteadyShot、170度の範囲が撮影できるCarl Zeissレンズを搭載しフルHDの動画が撮影できる。防水・防塵・耐衝撃性能を備え、スカイダイビングやマウンテンバイクなどのアクティビティにおいて、ヘルメットなどに装着して撮影するというアウトドア用途が想定されている。こちらもPlayMemories Mobileアプリをスマートフォンにインストールしておけば、ワイヤレスでカメラの操作が可能になる。
さらに、今後の4K(3,840×2,160)の普及に向けた4KTVとして、84インチの「BRAVIA 4K TV」もアピール。4K X-Reality PROエンジンを搭載し、美しい映像を表示できる。
平井氏は、こうした製品群は単なる個別の製品としてだけではなく、ハードウェア・サービス・アプリケーションがそれぞれ組み合わさって魅力的な体験ができるものであると強調。改めて「One Sony」になって、人々に「感動」を与えることを目指すとアピールした。