本田技研工業は30日、多彩な空間アレンジを可能にする「マルチスペースシステム」を採用した新型軽乗用車「N BOX +」(エヌ ボックス プラス)から、「N BOX + 車いす仕様車」を発売した。
同車は、車いすでの乗り降りを補助する電動ウインチを標準装備し、車いす利用者の体重にかかわらず一定速度での乗り降りが可能。また、車いすのハンドルグリップを持ちながらでも操作しやすいリモコンが付いており、介護者の負担を軽減するとのこと。
車内は、リアシートを床に沈み込むように収納できるダイブダウン機構を採用し、車いす利用者の足元や顔まわりに開放感のある空間を実現。新開発の3段階スライド式のアルミスロープを採用することで、車いす利用者が乗車しないときはアルミスロープを立て、収納していたものを床下に倒して収納できる。さらに、大小2つのマルチボードを活用(リアシート無しタイプは除く)することで、車いす仕様車としてだけでなく日常生活からレジャーまで幅広い用途に対応する。
タイプは、「G リアシート無しタイプ」「G」「G・Lパッケージ」のほか、カスタム専用アイテムを採用する「N BOX + カスタムG 車いす仕様車」もラインアップ。いずれもエンジンは660cc DOHC、トランスミッションはCVTを採用。すべてのタイプに2WD(FF)と4WDが用意されている。乗車定員は4名で、リアシート無しタイプのみ2名、車いす乗車時は3名となる。
価格はN BOX + 車いす仕様車が143万円から168万5,000円、N BOX + カスタムG 車いす仕様車が174万円から185万5,000円。
車いす乗車時 操作手順イメージ |