エプソンは29日、同社の個人向けインクジェットプリンタ/複合機「カラリオ」シリーズの2012年秋モデルとして、14モデル(カラーバリエーション含む)の新製品を発表した。発売はいずれも9月20日。スマートフォン・クラウドとの連携を強化し、よりいっそうの小型化を推し進めているのが特徴となっている。
「Epson Connect」で「どこからでも快適に印刷」を実現
スマートフォン・クラウドとの連携については、従来からの「メールプリント」「Epson iPrint」といった機能・サービスを強化して「Epson Connect」として新たに展開し、それを含むスマートフォン対応ソリューションとして「スマホ カラリオ」を訴求する。
スマートフォンからスキャン・印刷を行なう「Epson iPrint」は、従来からのWi-Fi環境でのリモート印刷に加え、インターネットを介して遠隔地のプリンタへの印刷もできるようになった。また、新機能の「メールdeリモート印刷」は、「カラリオ」でスキャンしたデータをクラウドサービスへアップロードしたり、別の「カラリオ」にメール送信してリモート印刷を行なうといったことが可能だ。
また、無線LANは従来どおり標準搭載(ベーシックモデルを除く)。今年からはWi-Fi Directへの対応で、無線LANルータを設置していない環境でもスマートフォン・タブレットからの印刷が行なえるようになっている。
どこにでもおけるサイズ、どこにでもおけるデザイン
小型化に関しては、「400mm幅のカラーボックス天板からはみ出さない」「320mmの棚に設置可能」「収納時の高さ140mm以下」といった目標を設定して新プリントエンジンを開発。主力モデル「EP-805A」において、前モデル「EP-804A」との体積比で約40%、設置面積比で約38%の小型化を達成した。
デザイン面においても、「リビングに調和した」デザインを意識。設置場所に合わせて選べるカラーバリエーションモデルを拡大し、日常の生活空間に設置して手軽に使える製品となっている。
このほか、自動両面ユニットの内蔵やパネル・廃止トレイのオート化を進め、使いやすさを向上させた。
全14モデルの新製品
新製品は全部で14モデル。
6色染料インク採用モデルは8モデル。最上位モデルはFAXとADFを搭載したプレミアムモデル「EP-905F」で、そこからFAXを除いたものが「EP-905A」となる。主力となるおすすめモデルは、「EP-805A」とそのカラーバリエーションモデル「EP-805AW」「EP-805AR」。さらにその下のスタンダードモデル「EP-775A」にも、ホワイトのカラーバリエーションモデル「EP-775AW」が用意された。ここまでが無線LANを搭載しており、「EP-705A」は無線LAN非搭載でスマートホンからの印刷などの機能を利用できないベーシックモデルとなる。
4色顔料インク搭載モデルは3モデル。「PX-435A」は顔料モデル唯一の無線LAN搭載機で、スマートホン印刷対応。その無線LANなし版といえるのが「PX-405A」で、その下の「PX-045A」とともにお手軽な印刷を求めるユーザー向けの製品となっている。
単体での印刷に特価した「カラリオ ミー」は、昨年同様に液晶モニタ搭載の「宛名達人 E-830」とエントリーモデルの「E-360W」「E-360P」を用意。エントリーモデルでグリーンのカラーバリエーションがなくなり、ホワイト・ピンクの2色となった。
商品名 | インク | スマホ カラリオ |
ノズル配列 | スキャナ 解像度 |
店頭予想価格 |
---|---|---|---|---|---|
EP-905F |
6色染料 インク |
○ |
ブラック180+ 180×5色 |
4,800dpi | 4万円台中盤 |
EP-905A | 4万円前後 | ||||
EP-805A/AR/AW | 2,400dpi | 3万円台前半 | |||
EP-775A/AW | 1,200dpi | 2万円台中盤 | |||
EP-705A | ― | ブラック90+ 90×5色 |
1万円台中盤 | ||
PX-435A |
4色顔料 インク |
○ |
ブラック180+ 59×3色 |
1万円台中盤 | |
PX-405A | ― | 1万円台前半 | |||
PX-045A | ブラック128+ 42×3色 |
600dpi | 1万円未満 | ||
宛名達人 E-830 |
4色染料 一体型 インク |
ブラック90+ 90×3色 |
― | 5万円台中盤 | |
E-360W/P | 1万円台後半 |