ディーアンドエムホールディングスは8月28日、ネットワークオーディオシステム「CEOL(キオール)」シリーズを発表した。ラインナップは「CEOL N8」「CEOL piccolo N5」の2製品。いずれも、ネットワークレシーバーとコンパクトなスピーカーを組み合わせたシステムで、発売は10月上旬。

価格はオープンで、推定市場価格は、CEOL N8のネットワークレシーバー「RCD-N8」が55,000円前後、スピーカーシステム「SC-N8」が15,000円前後(ペア価格)、CEOL piccolo N5のネットワークレシーバー「DRA-N5」が45,000円前後、スピーカーシステム「SC-N5」が10,000円前後(ペア価格)となっている。

192kHz/24bitの再生にも対応するネットワークオーディオシステム「CEOL N8」。写真のブラックのほかに、ホワイトも用意される

CDやチューナーを除いたコンパクトモデル「CEOL piccolo N5」

ネットワークレシーバーは、AirPlayやDLNA、インターネットラジオに対応したネットワークオーディオプレーヤーと、プリメインアンプをワンボディに組み込んだもの。MP3/AAC/WAV/FLAC形式のファイル再生に対応しており、FLACとWAVでは192kHz/24bitまでのハイレゾ音源の再生も可能だ。また2012年秋には、Apple Losslessファイルに対応するためのアップデートも行われる予定となっている。

本体の天面には、iPod/iPhoneを接続できるドックも装備している。上位機種であるCEOL N8のネットワークレシーバー「RCD-N8」には、CDプレーヤーとFM/AMチューナーも装備する。

スマートフォン用アプリ「Denon Remote App」も利用可能で、iPhone/iPod touch/Android端末から、「CEOL」シリーズの基本操作を行うことが可能だ。

ネットワークは有線LANに加え、IEEE802.11b/gの無線LANに対応。音楽ファイルの伝送を優先するWMM(Wi-Fi Multimedia)規格にも準拠している。

接続インタフェースは、USBポート×1系統、光デジタル入力×1系統、iPod/iPhoneドック×1基、LANポート×1基備えるほか、アナログ音声入力をDRA-N5は1系統、RCD-N8は3系統(フロントPortable Inを含む)装備する。USBポートはフロントパネルに装備されており、USBメモリからの音楽再生に対応。ネットワーク経由の場合と同様に、MP3、AAC、および最高で192kHz/24bitまでのFLAC/WAVファイルの再生に対応する。

ネットワークレシーバーの背面端子。左が「DRA-N5」で、右が「RCD-N8」

アンプの定格出力は65W×2(4Ω、1kHz、T.H.D. 0.7%)で、周波数特性は10Hz~40kHz(+0.5dB。-3dB、ソースダイレクト:オン)だ。サイズは、RCD-N8がW280×D301×H112mm、DRA-N5がW180×D234×H90mm。重量は、RCD-N8が4kg、DRA-N5が2.2kgとなっている。

スピーカーシステムのSC-N5とSC-N8は、2Wayバスレフ型のブックシェルフタイプ。SC-N5は、2cmバランスドーム型ツイーターと10cmコーン型ウーファーを搭載する。SC-N8では、ウーファーがφ12cmにサイズアップする。再生周波数帯域は、SC-N8が50Hz~20kHzで、SC-N5が70Hz~20kHz。最大許容入力は、いずれも60W(JEITA)/120W(PEAK)だ。

サイズは、SC-N8がW145×D224×H233、SC-N5がW130×D224×H185mm。重量は、SC-N8が2.3kg、SC-N5が2kgとなっている(いずれも1台につき)。