ビー・エム・ダブリューはこのほど、1,000ccの4気筒クラスで最も軽量のスーパースポーツバイク「HP4」を発表した。燃料タンクに90%のガソリンを充てんし、Race ABSを装備した状態で200kgを切る199kg。乾燥重量では169kgとなっている。
HPシリーズは「ハイパフォーマンス」を意味し、そのままでもサーキットで十分なパフォーマンスを発揮する高性能なモデルのシリーズだ。「HP4」は4気筒エンジンを搭載していることを意味する。これまでのHPシリーズである「HP2 Enduro」「HP2 Megamoto」「HP2 Sport」に続くモデルであり、HPシリーズ初の4気筒モデルでもある。
「HP4」は「BMW S 1000 RR」をベースとしてチューニングされており、排気量1,000ccのエンジンは最高出力193PSを発揮する。極太のアルミフレームやフロントの倒立サスペンションなど、メカニズムも「S 1000 RR」そのままだ。左右で形状の違う非対称のヘッドライトも継承する。
「S 1000 RR」はスーパーバイク世界選手権のホモロゲーションモデルとして開発されたモデルで、当然ながら非常にレーシーな性格を持つ。「HP4」はさらにそれを上回るほどサーキット向けのチューニングが施されており、公道よりもむしろモータースポーツでの使用を意識したモデルとなっている。標準仕様ではパッセンジャー用のシートやステップは装備されず、タンデムツーリングを楽しみたいならオプションのパッセンジャーパッケージを注文しなければならないほどだ。