内閣府はこのほど、「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。同調査は、6月14日~7月1日の期間に調査員による個別面接により行われ、全国の20~70歳以上の男女6,351名から有効回答を得た。

それによると、今後の生活において、貯蓄や投資など将来に備えることに力を入れたいと思うか、それとも毎日の生活を充実させて楽しむことに力を入れたいと思うか尋ねたところ、「貯蓄や投資など将来に備える」と答えた人は前回調査時の31.5%から2ポイント増えた33.5%。一方、「毎日の生活を充実させて楽しむ」人は59.8%だった。

男女別に見ると、「貯蓄や投資など将来に備える」と答えた割合は、女性が34.9%、男性が32.0%で、女性の方が2.9ポイント多いことが判明。反対に「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた割合は、男性が61.5%、女性が58.2%と、男性の方が3.3ポイント髙かった。

年齢別では、「貯蓄や投資など将来に備える」との回答は20歳代から40歳代(20~29歳が56.8%、30~39歳が60.0%、40~49歳が52.2%)、「毎日の生活を充実させて楽しむ」は60歳代および70歳以上(60~69歳が79.7%、70歳上が82.4%)で、それぞれ高くなっていた。

将来に備えるか、毎日の生活を充実させて楽しむか(出典:内閣府Webサイト)

従業上の地位別に見た場合、「貯蓄や投資など将来に備える」と答えた割合は「雇用者」が高く44.3%。それに対して、「毎日の生活を充実させて楽しむ」の割合は「主婦」(67.2%)と「その他の無職」(76.2%)が多かった。

職業別に見ると、「貯蓄や投資など将来に備える」との回答は「管理・専門技術・事務職」が高く48.9%。一方、「毎日の生活を充実させて楽しむ」は「農林漁業職」(65.7%)、「生産・輸送・建設・労務職」(59.4%)、「販売・サービス・保安職」(55%)で多くなっていた。

また、現在の生活にどの程度満足しているかとの問いに対しては、67.3%が「満足」(「満足している」10.4%、「まあ満足している」56.9%)と回答。それに対して、「不満」と答えた割合は32.0%(「やや不満だ」24.7%、「不満だ」7.3%)だった。

現在の所得・収入に関する満足度を調べたところ、「不満」と答えた割合は54.3%(「やや不満だ」36.3%、「不満だ」17.9%)で、前回の52.4%から1.9ポイント上昇。一方、「満足」は44.2%(「満足している」6.8%、「まあ満足している」37.4%)だった。

現在の資産・貯蓄については、「不満」とした人は60.0%(「やや不満だ」39.0%、「不満だ」21.0%)と、前回の57.2%から2.8ポイント増加。反対に「満足」している人は37.4%(「満足している」4.5%、「まあ満足している」32.9%)にとどまった。

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