マーティン・スコセッシ監督が、22年前に製作を合意した作品を頓挫させたとして訴えられている。
チェッキ・ゴリ・ピクチャーズ社は、22年前の1990年に製作合意したとされる作品『サイレンス』を巡ってマーティンが同社に支払い義務を負っていると主張し、結果的にマーティンが高額の賠償金を支払う可能性が出てきた。
同社はマーティンに対し、本作がお蔵入りした責任として150万ドル(約1億1,700万円)の支払いを要求している。TMZの報道によれ ば、マーティンと同社は2004年にマーティンの次回作として『サイレンス』を製作することに合意したものの、マーティンが同作を延期し、現在製作中となっている『ザ・ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』の企画を優先させたからだという。
また、同社の提出した訴状によれば、『ディパーテッド』(2006年作)、『シャッター アイランド』(2010年作)、『ヒューゴの不思議な発明』(2011年作)などの監督をするために、マーティンは『サイレンス』の棚上げ料を支払うと同意したものの、『ヒューゴの不思議な 発明』でのプロデューサー収入と同作の収益の20%をいまだに同社に対して支払っていないようで、同作の未払い分と『サイレンス』製作予定以前の別の複数 の作品からの収入の一部を同社は要求している。
マーティンは本件についてまだコメントを出していない。
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