ボルボ・カーズ・ジャパンはこのほど、IIHS(米国高速道路安全保険協会)による新たなスモール・オフセット全面衝突テストで、同社のセダン「S60」が最高位を記録した2車種のうちの1車種になったと発表した。
この新しいテストは、「ハイブリッドIII」と呼ばれる男性の大人を想定したダミーを運転席に座らせ、フロント部分の運転席側1/4が当たるように頑丈な固定バリアに衝突させるというもの。速度は時速40マイル(64km/h)。これは自動車が他の車両や樹木、電柱などに衝突した状況を想定している。
今回IIHSによって行われたテストでは、ボルボをはじめアキュラ、BMW、ベンツ、リンカーンなどの高級車12車種が評価された。その結果、最も良い「Good」の評価を受けたのはボルボ「S60」とアキュラTL(日本未導入のフルサイズセダン)の2車種だった。ボルボは昨年、IIHSの選出するトップ・セーフティー・ピック賞に5車種が選出されるなど、これまでにも安全性について高い評価を受けている。
ボルボのシニア・セーフティ・アドバイザーのトーマス・ブロバーグ氏は、「フロントのほんの一部分が衝突した場合でも深刻な衝突事故となることがありますので、テスト結果には満足しています。このテストでフロントの一部分のみが衝突に巻き込まれたときでも、設計通りに安全システムが機能することが実証されました」と語っている。