コミック累計500万部、2011年小学館漫画賞を受賞し、深夜ドラマにもなった『闇金ウシジマくん』が、8月25日(土)より映画になって帰ってくる。シリアス×ユーモラス×バイオレンス×エロスの本作の見どころを編集部のMが紹介する。
AKB48の大島優子が演じた未來はどこまで堕ちるのか
本作はウシジマ VS イベントサークルBUMPSの代表・純が主軸となりつつ、独立した物語に近い形でAKB48の大島優子が演じた未來が絡んでくる。ウシジマと未來の関係は、母親の借金の取り立てをするウシジマと、借金の利息を払う娘・未來というもので、その未來が生き方に感動した人物が純である。
高校を卒業し、就職も進学もしなかった未來はモラトリアム真っ最中。でも彼女の母親はパチンコ狂いでウシジマの会社に借金があり、その返済の肩代わりを「娘だから」という理由で未來に押し付けてくる。結局家出をしたものの、お金は必要。そこで「楽に稼げるバイト」として出会いカフェで働くことにした未來。客の男性と食事をするだけでお金がもらえるため、最初は楽勝と思っていたが、紹介してくれた友人はお客とホテルにも行っている。純からもお金を貸してと言われ、追いつめられた未來はいったいどこまで堕ちていくのか……!?
ちなみに未來が働いていた出会いカフェは「キラリ」というお店だが、渋谷や池袋に実在するお店である。
ユーモア担当はTVドラマ版のあのキャラ
ゲームやコミック、小説を映像化する時は、原作ファンが喜ぶような仕掛けがあると、ファンは映画も楽しんでくれる。『闇金ウシジマくん』の場合は原作が漫画で、すでにドラマ化されており、このドラマを見て『闇金ウシジマくん』ファンになった人も多いことだろう。そんなドラマファンにうれしい設定が映画には盛り込まれている。それはドラマ版の主要キャラクターだった、カウカウファイナンスの元社員・千秋が劇中に登場することだ。
ウシジマが大ピンチの状況とは知らずひょっこり現れ、あとは劇中のユーモア担当かのごとく、思わず笑ってしまうシュールな行動をとりまくっていた千秋。そう、マスコミのみを対象にした試写会では千秋の行動に笑いが起きていたのだ。
千秋はドラマ版で登場したキャラで、漫画には登場していないことは周知のことと思うが、なぜ彼女はドラマに登場したのだろう? 実はドラマ版では“視聴者目線”を象徴したキャラクターとして登場させることになったそうだ。知っているようで知らない闇金の世界に、まるで一視聴者のように驚いていた千秋が映画ではどんなことになっているのか、こちらも見逃せないと言えよう。
最後の最後に人気俳優が登場
すべての事件やトラブルが終息に向かう最後、ファミレスが登場する。「ちょっとまだオーダーしたものがきていないんだけど!」と客が文句を言い、厨房(ちゅうぼう)が映されるとそこには……。映画の最後の最後に人気俳優が、カメオ出演か友情出演かと思われる出演をしており、ちょっとしたサプライズとなっている。それが誰であるかは映画館で観てのお楽しみ。
以上三つの観点から見どころを紹介したが、いかがだったろうか。気になった方は映画館へgo!
映画『闇金ウシジマくん』は 8月25日(土)より全国ロードショー
映画『闇金ウシジマくん』概要
監督 | 山口雅俊 |
脚本 | 福間正浩 山口雅俊 |
原作 | 真鍋昌平 「闇金ウシジマくん」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中) |
出演 | 山田孝之、大島優子、林遣都、崎本大海、やべきょうすけ、岡田義徳、ムロツヨシ、鈴之助、内田春菊、市原隼人、片瀬那奈、黒沢あすか、新井浩文 |
配給 | S・D・P |
(C)2012真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん」製作委員会