インテルとデジタルハリウッドは22日、女子高生と女子大生がチームとなって、オリジナルのアプリを開発する「JointAppsアプリコンテスト」を「ドリーム*ステーション ジョル原宿」で開催した。

「JointAppsアプリコンテスト」は、マイナビが運営する読者参加型メディア「JOL」のメンバーである女子高生・女子大生がチームとなって、"アプリが作れるアプリ"「JointApps(ジョイントアップス)」とUltrabookを使ってアプリを開発。審査員の前でプレゼンテーションを行い、アプリの優劣を競う。優秀な作品を開発したチームには「インテル賞」と「デジタルハリウッド賞」として、賞品が贈呈される。

「JointApps」は、デジタルハリウッドが中心となって開発が進められているアプリケーション。カメラ機能や、デコレーション機能、SNSへの投稿機能など、さまざまな機能が搭載されたブロックを選んでつなげることで、アプリの作成が可能となる。プログラム言語を習得しなくても、自由にオリジナルのアプリを作ることができる。今回のコンテストでは「JointApps」のカメラ機能に焦点を当て、アプリ開発が進められたという。

「JointAppsアプリコンテスト」

ブロックをつなげるようにしてアプリを作る。多機能なアプリはそれだけつなぎ方が複雑になる

コンテストには9チームが参加。それぞれのチームの代表者がステージに上がり、自分たちが作成したオリジナルアプリをプレゼンテーションした。審査員はインテル 代表取締役社長 吉田和正氏とデジタルハリウッド 代表取締役社長兼CEO 古賀鉄也氏が務めた。

インテル 代表取締役社長 吉田和正氏

デジタルハリウッド 代表取締役社長兼CEO 古賀鉄也氏

撮影した写真にデコレーションを行い、SNSに投稿するアプリや、写真と音を使ってサプライズを演出するアプリ、写真を使って4コマ漫画風の画像を作成できるアプリなどが紹介された。

プレゼンテーション後、コンテストの司会を務めたタレントのホリさんから、アプリ開発について聞かれた参加者は、「はじめは自分の思うようにできなかったが、教えてもらっているうちにできるようになってきた」といった声が聞かれた。

司会をつとめたホリさん

プレゼン中にモノマネを振られる一幕も

「デジタルハリウッド賞」に選ばれたのは、チームれっどぶるの「写真で音でサプライズ」。写真と音を組み合わせてメッセージを伝えるアプリで、音声を事前に複数回録音したり、4コマ写真の撮影が可能など盛りだくさんの機能となっている。

「デジタルハリウッド賞」に選ばれたチームれっどぶるの「写真で音でサプライズ」

受賞の理由として、古賀氏は「音を事前に録音できるというアイデアが素晴らしかった」とコメント。チームれっどぶるのメンバーたちは「心を込めて作ってよかった」「時間をかけて作ったもので、PCと長い時間格闘してよかった」と受賞の喜びを語った。「デジタルハリウッド賞」の賞品として、カシオのコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR20」を1人1台ずつ贈呈された。

「インテル賞」を受賞したのは、チーム地学の「気持ちを伝える 君に届け!」。4枚の写真に手書きで1文字ずつ文字を書いて、メッセージを作成することができる。

「インテル賞」に選ばれた、チーム地学の「気持ちを伝える 君に届け!」

受賞の決め手として吉田は、「まず名前がストレートで分かりやすい。これは何だというときに名前を見ればすぐに分かるのは大事。また4コマ写真を使うのは、すごく表現力がアップする手法で、創作における選択肢が広がる。プレゼンテーションもよかった」とした。

受賞の喜びを聞かれたチーム地学のメンバーは、最初はしんじられないといった表情だったが、「発表がぐだぐだになってしまったけど、うれしい」と喜びを表していた。「インテル賞」の賞品として、富士通のUltrabook「LIFEBOOK UH75/H サテンレッド」が送られた。

コンテストの総評として、吉田氏は「人は何かを作りたいと思っている。特別な才能を持った人だけではなくて、みんなが何か作れるような環境を用意することが大事だと思っている。そういう意味でもソフトウェアは画期的で、勉強すれば(今回のような)アプリケーションを作ることができ、自分の表現やメッセージを世界に発信することができる。これからもみなさんのクリエイティビティを世界に発信していってもらいたい」と述べた。

古賀氏は「受賞したチームもそうでないチームも素晴らしいアプリとプレゼンテーションだった。コンテンツやエンターテイメントを通じて、世の中を豊かにしてもらったり、人を楽しませてもらえればと思う」と話した。

JUNONプロデュース ガールズコンテスト グランプリ 松浦雅さん

JUNONプロデュース ガールズコンテスト グローイングアップ賞 増田萌絵さん

コンテストにゲストとして出席したJUNONプロデュース ガールズコンテスト グランプリ 松浦雅さんは「最初はどんなアプリができあがっているのか、全く想像できなかったけど、どれも素晴らしいアプリでぜひ使ってみたいなと思いました」とコメント。

同じくゲストのJUNONプロデュース ガールズコンテスト グローイングアップ賞 増田萌絵さんは「各チーム個性があって、写真の機能を使っていろいろできるのはすごくいいと思うし、これからいろいろアプリを使ってみたい」と話した。

受賞チーム以外のアプリは以下の通り。

チーム名「ダンボ」の「ease」

チーム名「THANK YOU」の「THANKS CARD」

チーム名「チームJK」の「かんたん★デコUP」

チーム名「Teamお姉さん」の「Pick eat up」

チーム名「チームJOL原宿で出会って3か月」の「WOW!」

チーム名「チームてへぺろ」の「Let's AMIDA ~あみだくじをつくろう~」

チーム名「杉ちゃん」の「4panel comic」

なお、「JointApps」に関しては、「ドリーム*ステーション ジョル原宿」内に常設しているインターネットルーム「JOL dream」で9月末まで体験できる。また、今回のコンテストで制作されたアプリは現在のところ公開の予定はないという。