9月19日に未発表音源や未発表ライブ映像を収録した『BAD25周年記念盤』がリリースされるマイケル・ジャクソンだが、本作のオリジナル盤発売当時、マイケルが音楽にかける情熱とそのあくなき成功への飢えに、映画監督のスパイク・リーが感銘を受けている。
『BAD25周年記念盤』を記念して、同アルバムのワールドツアーや関連画像などを中心に据えたマイケルのドキュメンタリー映画『バッド25』を製作中のスパイクだが、その過程の中で分かってきた晩年のマイケルの音楽への没頭ぶりを改めて振り返り、こう語っている。
「まず第一に、マイケルの自分で自分を奮発させるやる気がだんだんわかってきたんだ。不可能な仕事だと知りつつも、当時のマイケルは『バッド』を『スリラー』よりも成功させようとしていた。だからいつどんな場所でもマイケルは書き記していたよ。バスルームの鏡にも"1億枚"ってね。マイケルは常に自分が過去に成し遂げたことを上回ることを欲していた。1億枚売れるっていうことをね。それを決心していたんだ」
結果的に『バッド』は世界中で3000万枚の売り上げを記録し、史上5番目の売り上げを記録したメガヒット・アルバムとなった。
このマイケルのドキュメンタリー作品には、マーティン・スコセッシ監督をはじめ、カニエ・ウェスト、マライア・キャリー、シーロー・グリーン、さらにバッド・ツアーでバックコーラスを務めていたというシェリル・クロウなどのインタビューも収められている。
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