アンドリュー・スタントン監督作『ジョン・カーター』のブルーレイ・DVDが発売され、3D&2DブルーレイとDVDのレンタル、オン・デマンド配信も本日からスタートした。
本作は、『スター・ウォーズ』(1977年~)・『アバター』(2009年)に多大な影響を与えたといわれる伝説的SF小説『火星のプリンセス』を原作に、『ファインディング・ニモ』(2003年作)・『ウォーリー』(2008年作)で世界を沸かせたアンドリュー・スタントン監督が初の実写化に挑んだ作品。滅亡の危機に瀕した神秘の惑星"バルスーム"を舞台に、愛する家族を失った地球の男の戦いを描いている。
100年前に誕生したスペース・ヒーローの原点"ジョン・カーター"に、スタントン監督らは複雑でダークな深みを与え、新たなヒーロー像を生み出した。このヒーローに選ばれたのはテイラー・キッチュ。メンタルな部分だけでなく、激しいアクションを演じるために、撮影4カ月前から食事制限をはじめ、撮影中も朝4時に起床し、トレーニングに励んだ。大半のシーンでワイヤーに吊り下げられる過酷な撮影だったが、スタントの98%を自身でこなした。
同作の制作にあたり、監督には「背景全てをCGにしない」というこだわりがあった。見る人がその匂いや触れた感覚までも感じ取るような臨場感ある世界を再現するために、ロケ撮影を行い、それを元にデジタルで造形するが、その分量はできる限り最小限に留められた。撮影は、2010年4月イギリスでスタートし、ロンドンで約4カ月行った後、4月下旬、アメリカのユタ州に移り、12週間の撮影が行われた。
衣装デザインを担当したメイズ・C・ルベオは、膨大なリサーチの末に世界各地のさまざまな要素を取り入れ、1,800以上の衣装をデザインした。デジャー・ソリスの婚礼衣装は、12万個ものスワロフスキーが使われ、一つ一つ手作業で装着した。また、タルク・タルカスが話すサーク語は、『アバター』のナヴィ語も担当した南カリフォルニア大学の言語学者ポール・フロマーが考案。撮影中、サーク役のウィレム・デフォーはサーク語でコミュニケーションができるほどに熟練したという。
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