ニコンは8月22日、デジタルカメラ「COOLPIX S」シリーズの薄型・高倍率ズームモデル「COOLPIX S6400」を発表した。発売は9月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は30,000円前後となっている。
最薄部19.8mmというスリムなボディサイズながら、従来機「COOLPIX S6300」の10倍より高倍率の光学12倍ズームレンズを搭載するモデル。撮像素子には、集光効率の高い裏面照射型のCMOSセンサーが採用する。これにより、高感度撮影時でもノイズを抑えた撮影が可能なほか、「夜景ポートレート」「逆光」「夜景」の各モード選択時には、高速性能を活かして連写した画像を合成し、イメージ通りの写真を撮影できる。
また、独自開発のアルゴリズムに基づく被写体抽出技術「ターゲットファインドAF」を採用。被写体にカメラを向けるだけで、撮影者がピントを合わせたい位置を予測。被写体が中央に位置しない構図でも最適なAFが行えるだけでなく、被写体のサイズに合わせてAFエリアを設定するので、ピンボケが発生しにくい。
背面のモニターはタッチパネル方式になっており、直感的な操作が可能。さらに、「撮影」「加工」「保存」の3ステップのタッチ操作をするだけで、撮影した画像にエフェクトを手軽に付加できる「クイックエフェクト」も備える。使用可能なエフェクトは、ポップ、極彩色、絵画調、ハイキー、ローキー、トイカメラ風、クロスプロセス、ソフト、魚眼効果、クロススクリーン、ミニチュア効果、硬調モノクローム、セピア、クール、セレクトカラーなど19パターン・30種類となっている。
主な仕様は、撮像素子が有効1,602万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)で、レンズの焦点距離が25~300mm(35mmフィルム換算時)、対応感度がISO125~ISO3200となっている。背面のモニターは3型・約46万ドットの液晶方式で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードと内蔵メモリ(約78MB)。動画の最大記録画素数は1,920×1,080ドット/1080pだ。
バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能は約160枚。
サイズは約W95.4×D26.7×H58.6mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約150gとなっている。