お話を伺っている最中、ふと、滝川教授がEXILIM「ZR300」を手にしていることに気付いた。あ、先生もEXILIMユーザーなんですね。
「このカメラは、我々にとっては必須アイテム。理科の先生の研究会に行くと、みんな持ってますよ。授業での実験の最中、例えば羽根が空気の抵抗を受けながら落ちる様子とか、砂鉄が磁石に吸い付く瞬間とか。あるいは、魚の泳ぎ方とかをその場でハイスピード撮影して映像を見せたり、生徒に撮らせたりと活用されています。
やっぱりね、用意された映像を見せるより、ライブのほうがずっとインパクトがあるんですよ。これはカメラでありながら、もはや実験装置でもある。今日はZR300を持ってきましたが、家にはもっと何台もあります。60コマ/秒で撮影できる大きいやつ(EX-F1)も買ったし、根っからのEXILIMファンなんです(笑)」(滝川教授)
愛用のEXILIMで展示ブースを撮影して回る滝川教授を追いかけるように、子供たちが質問を投げかける。細い眼をいっそう細めて嬉しそうに答える滝川教授の表情には、心から科学が好きで、またその楽しさを少しでも多く伝えたいという気持ちがあふれていた。
そしてそれは、会場内の保護者、高校・大学や企業出展者すべてが抱いていた気持ちであったと思う。滝川教授が語ってくれた「故郷に誇りを持てる教育」として、このようなイベントが全国にますます伝播し、技術立国の大きな原動力となっていくことを願ってやまない。