ゼネラル・モーターズ・ジャパンはこのほど、米カリフォルニアで開催されるペブルビーチ・コンクール・デレガンスに、2台の伝説的な「キャデラック V16 リートウッド コンバーチブル」を出展すると発表した。

「キャデラック V16 リートウッド コンバーチブル」

このキャデラックは、大恐慌時代の1930年代にその名をとどろかせたユニークなモデル。1934年型ランブルシート付きロードスターと1937年型フェートンの2台で、ともに顧客が仕様を決めるオーダーメイドの「フリートウッド・コレクション」だ。しかし、V型16気筒エンジンを搭載する豪勢なキャデラックを実際に注文する人はいなかったという。

数十年後に、著名なレストアラーとコーチビルダーがオリジナルの図面を元にこの2台を製作。どちらもその後のペブルビーチ・コンクール・デレガンスでベストインクラスに輝いている。その後2台はそれぞれオークションで落札されたが、その価格は96万2,500ドルと100万1,000ドルだった。

ペブルビーチ・コンクール・デレガンスは1950年代から毎年開催されているイベントで、戦前戦後の傑作車が一堂に会する世界で最も有名なクラシックカーショー。そこに展示される車両はデザインやエンジニアリング、クラフトマンシップにおいて歴史的な価値を持ち、なおかつオリジナルの状態が維持されていなければならない。