保護犬の認知度・飼育率を上げる活動を行う「ONE LOVE ウォーク実行委員会」は、動物愛護・啓発チャリティーイベント「Summner Night パーティー in 高輪」を10日都内で開催した。
主催である「ONE LOVE ウォーク」は、動物保護団体への寄付や、里親募集のためのHOGO犬マッチングサイトの運営、殺処分についてのセミナーなどの啓発活動を目的に2008年1月に設立された団体。
犬との共生社会を実現する
「ONE LOVE ウォーク実行委員会」の委員長を務める野中ともよ氏は、設立の背景として「命について語ることの重要性」について述べた。
「日本社会では、誰もが気軽に犬を飼うことができてしまいます。それゆえに、捨てられてしまう動物がいるのです。'この犬、彼氏が買ってくれたんだけど、彼氏と別れたからもういらないや'といって、簡単に命を捨ててしまう人が残念ながら存在します。このONE LOVE ウォークの活動を通じて、命の重要性についてもっとたくさんの方と一緒に考え、そして犬との共生社会を実現していきたいです」(野中氏)
フィギュアスケーターの荒川静香とタレントの浅田美代子が出席
また、イベントにはフィギュアスケーターの荒川静香、タレントの浅田美代子らが出席し、保護犬についてのトークショーを行った。
荒川は、現在シーズー1頭、ミニチュアダックスフント3頭とともに暮らしており、「まるで自分の子どもたちのように思っています」と述べた。 自身は、小さいころから犬に囲まれた生活を送っていおり、初めて犬を飼うことになった際には、母親に保健所に連れて行かれ、動物の殺処分について教わったという。「殺処分の現状を知るたびにやり場のない怒りを覚えます。自分ができることを少しずつ行っていきたいと思います」と述べた。
また、浅田はドイツのディアハイムを訪問した際の体験を語った。
ティアハイムとは、ドイツにある動物保護施設。ドイツでは動物の殺処分が存在せず、何らかの理由で飼い主と別れることになった動物はすべてこの施設に預けられ、次の飼い主が見つかるまでここで暮らすという。
「ティアハイムでは、たとえ新しい飼い主が見つからなくても、一匹一匹に広い個室が与えられ、動物は終生そこで幸せに暮らすことができます。このティアハイムのような施設が日本にも必要だと強く感じています」(浅田)
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