Microsoftは8月13日(現地時間)、Office 2013向けの公式ブログ「Office Next」で、新たにサポートするファイル形式について説明した。従来のバイナリ形式(拡張子「.doc」「.xls」など)はそのままに、Strict(厳格な)Open XML形式の保存とODF(Open Document Format)1.2形式を新たにサポートしている。
Open XMLはOffice 2007からサポートされたファイル形式で、拡張子「.docx」「.xlsx」を持つ標準形式の一つ。2006年12月にはEcma InternationalによるECMA-376として国際標準化し、2008年4月には国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の合同技術委員会で「ISO/IEC 29500」として標準化。それぞれOffice 2007、同2010で対応している。
ODFもXMLをベースとしたファイル形式だが、こちらも2006年5月に「ISO/IEC 26300:2006」として標準化。2010年には日本工業規格(JIS)が「JIS X 4401:2010」として標準化している。今回サポートするODF 1.2は構造化情報標準促進協会(OASIS)が推し進めてきた、RDFベースのメタデータやスプレッドシートの計算式等の標準化などに対応している。
2013年中にリリース予定のOffice 2013では、これらのファイル形式をサポートするという。なお、ODF 1.2のサポートに伴い、前バージョンであるODF 1.1の保存機能は廃止。また、「ISO 32000-1」として国際標準化されているPDF 1.7のフルサポートも実施される。