SMAPの木村拓哉が10月スタートのフジテレビ月9ドラマ『PRICELESS(仮)』(毎週月曜21時~21時54分)で、無一文同然となるサラリーマンを演じる。木村の上司役には中井貴一、ヒロインには香里奈が出演し、監督は『HERO』のドラマ、劇場版を手掛けた鈴木雅之が務める。
今回、木村が演じるのは、同僚からは愛され部下からも信頼を得ているサラリーマン。順風満帆に見えた彼の人生があることをきっかけに一気に転落していく。上層部の陰謀で会社を追われた彼の身には次々と驚くべきことが襲い掛かり、家も何もかも失い、無一文同然となってしまう。途方に暮れた木村は、公園で偶然出会った2人の子どもから生きる術を学び、なんとか生き延びていくのだった。
ゼロからスタートを切り、「『PRICELESS』=お金では買えないもの、生きていく上で本当に大切なものを見つけていく」というストーリーをコメディータッチで描いた本作。出演に関して木村は、「オリンピックでは日本の皆さんのチームワークから本当に『PRICELESS』な感動をいただきました。僕もこの作品の共演者、スタッフと共にいいチームを組んで自分たちなりの作品をつくり、届けたいと思います」と意気込みを語った。
木村とは劇場版『HERO』以来の共演となる中井貴一は、木村の上司役で長いものに巻かれてばかりの男を演じる。会社でも家庭でもぱっとしなかったこの上司は、逆境にひたすら突き進む木村から影響を受け、次第に変化しはじめる。また、2人とは初共演となった香里奈は、同じ会社の経理部に勤め、仕事は完璧にこなすがあまり注目されることのない地味な女子社員。そんな彼女の心が、木村との出会いをきっかけに次第に変化していく。
木村がフジテレビの月9に出演するのは、2010年の『月の恋人~Moon Lovers~』以来2年ぶり。これまで実業家、総理大臣、レーシングドライバー、アイスホッケーチームのキャプテンなど華やかな役どころが多かった木村だが、今回は一味違う。見事なまでに屈託がなく、そして最悪の状況に追い込まれながらもうらみつらみを抱こうとしない性格に、出会う人々はみな彼の虜となり、そして彼自身も助けられながら一歩一歩前に進み続ける。この独特の"人間臭さ"を木村がどのように演じるのか、ぜひそこに注目したい。