実際に製品を手にすると、かなりズッシリとした重さを感じる。重量は約2.9kg。外出時に常時持ち歩くにはややつらい重さだ。駆動時間についてざっとベンチマークを取ってみたが、結果は約2時間13分と、電源がない状態でフルに活用するのは厳しい。しかし、家庭内で部屋を移動し、持ち歩く分にはまったく苦になることはない。
キーボードはアイソレーションタイプ。キーピッチもストロークも十分確保されている。キー配列自体にはそれほど違和感がないが、15.6型のノートPCの場合、テンキーを搭載しているモデルも多いが、本製品ではテンキーレスの配列となっている。
タッチパッドは、パッド部分とボタン部分が分かれているタイプ。薄型ノートではパッドとボタンが一体型になっているケースも増えてきたが、分かれていた方が操作しやすいというユーザーの声もある。
本製品を起動してみると、立ち上がりの速さにまず驚かされる。今回のレビューに当たって試用したのは、高速処理用SSDとHDDを組み合わせたインテル・スマート・レスポンス・テクノロジー(ISRT)対応モデルである。ストレージにSSDを搭載したUltrabookと遜色ない素早さが実感できる。
据え置きマシンには、写真や音楽などをためておくデータストレージとしての役割も重要だ。高速処理を行なうSSDと大容量HDDを組み合わせることで、性能とストレージ容量を両立しつつ、コスト面でも比較的低価格の維持に成功している。
「Windows エクスペリエンス インデックス」の数値は以下の通り。全般的に高い評価だが、プロセッサが7.5、メモリが7.6と非常に高いスコアとなっている。また、ゲーム用グラフィックスも6.6と高水準だ。
Windows エクスペリエンス インデックス スコア
プロセッサ | 7.5 |
---|---|
メモリ(RAM) | 7.6 |
グラフィックス | 5.5 |
ゲーム用グラフィックス | 6.6 |
プライマリ ハードディスク | 5.9 |
総合ベンチマークソフト「PCMark 7」で、ひと通りのテストを行なった。結果は以下の通りで、極端に弱い項目は特に見当たらない。3,671という総合スコアは、ノートPCとしては優秀な部類だ。特に画像処理の能力を示す「Creativity score」も4,004と高水準となった。
PCMark 7 スコア
PCMark score | 3,671 |
---|---|
Lightweight score | 3,792 |
Productivity score | 3,681 |
Creativity score | 4,004 |
Entertainment score | 3,066 |
Computation score | 4,505 |
System storage score | 4,137 |
Secondary storage score | 4,253 |
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