南北時代から室町・戦国時代まで因島を拠点に活躍した村上水軍を再現する「水軍まつり」が因島アメニティ公園・しまなみビーチで開催される。3部構成のうち第1部の「島まつり」は4日に終了しているが、第2部の「火まつり」は25日17時~21時45分、第3部の「海まつり」は26日8時30分~16時30分に開催される。
第2部の「火まつり」ではたいまつに照らされた夜の海岸に、鎧武者が集結。水軍武者入陣、因島村上水軍太鼓、水軍跳楽舞(すいぐんちょうらくまい)が行われる。大たいまつの練回しの後に花火の打ち上げもある。
第3部の「海まつり」では村上水軍が伝令船として利用したと伝えられている「小早(こはや)」でのレースが開催される。こぎ手、太鼓、船頭合わせて16名が一隻に乗り込む。また、12:00~13:00には海上で小早の体験もできる。
「水軍」は古くから日本の海運、河川運搬を支えた組織。代表的な水軍としては瀬戸内海の「村上水軍」、平家物語の壇ノ浦合戦で知られる九州の「松浦党」、紀州の「熊野水軍」、北前船の交易で知られる津軽の「安東水軍」があげられる。それらの水軍は運搬船の護衛や兵たん輸送、大名や豪族の幕下となって戦に出陣するなどしていたと伝えられている。
村上水軍では「安宅船(あたけぶね)」と呼ばれる大型の戦艦や「関船」と呼ばれる中型の軍船、そして「海まつり」のレースで使われる小型の「小早」を使っていたという。
水軍まつりは1999年、創意と工夫にあふれ、地域活性化に貢献したイベントを表彰する「第3回ふるさとイベント大賞」に選ばれ、自治大臣表彰を受賞している。
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