2013年4月から放送スタートするNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインを務める能年玲奈が8月10日、ドラマの舞台となる岩手を訪れ、岩手県知事を表敬訪問した他、チーフ・プロデューサーを交えた制作発表会に出席した。

岩手県庁前で、岩手県のマスコットキャラクター「そばっち」が能年玲奈を出迎えた

初めて岩手県を訪れた能年は「すごく空が広くてどこまでも続いていて、やっぱり一番広い県なんだなあと思ってすごくびっくりしました」と広大な自然に感動した様子。地元の兵庫と比較して「私の地元がすごい田舎の方で、緑がいっぱいの鹿が道路を横切るようなところで育ったので、緑がたくさんなところがとても近い気がして、いいなあって思っていました」と親近感を抱いているようだった。

今回、前日入りした能年は、岩手の名所を数カ所訪問。石川啄木が昼寝をしたと言い伝えられている盛岡城の木を「そこに刻まれている、『…空に吸はれし十五の心』という歌を見て、私が岩手の空が広いなあと思った気持ちと近いような気がしてすごく感動しました」と振り返り、三石神社については「三石が大きくて、最初地図で岩手の形を見たときに、土地の形が岩っぽいからなのかなと思ったんですけど、ちゃんと由来の石を見られてすごく感激でした」と大満足の様子だった。

同作は、東北地方の北三陸にある架空の町が舞台。引っ込み思案の女子高生・アキは、母の故郷で祖母をはじめとした海女さんに出会い、あることがきっかけで地元のアイドルと呼ばれるようになる。その後、町のPRに励んだアキは、「アイドル」という存在が人々を笑顔に変えられることに気づき、無謀にも東京で本格的に「アイドル」を目指すことを決意する。連続テレビ小説シリーズ88作目の脚本を務めるのは宮藤官九郎。放送は4月1日(月)から9月28日(土)までの全156回、クランクインは10月中旬を予定している。